【東京五輪/野球】プレミア12で「神ってた」鈴木誠也、東京五輪という大舞台でも活躍するか

(c)Getty Images

侍ジャパンは25日、2試合目となる強化試合を東京ドームで巨人と行った。この五輪前最後の試合に、田中将大(楽天)、伊藤大海(日本ハム)、大野雄大(中日)、岩崎優(阪神)、平良海馬(西武)、栗林良吏(広島)の6投手によるリレーで5対0と快勝した。

稲葉篤紀監督が「1人に固定しない」方針を打ち出した侍ジャパンの4番打者だが、最有力候補と言えるのが広島の鈴木誠也だ。2019年に行われた第2回WBSCプレミア12で大会MVPに輝いた26歳が、生まれ故郷である東京の地で栄冠を掴めるか。

◆【動画】プレミア12の決勝で反撃の狼煙を上げる一打を放つ鈴木誠也

■2016年から続く打率3割越え

二松学舎大附高時代は最速148キロの投手で、打者としても高校通算43本塁打のスラッガーとして鳴らしたが、甲子園出場は叶わなかった。ドラフト2位で広島入団後は野手に専念し、1年目から一軍出場も果たした。

本格的にブレイクしたのがプロ4年目、2016年の交流戦で2試合連続サヨナラを含む3試合連続決勝本塁打を記録し、当時の緒方孝市監督が鈴木を評した「神ってる」という言葉は流行語大賞となった。同年から3年連続でシーズン打率3割、90打点以上をマークし、チームのリーグ3連覇に貢献。

2019年には初タイトルとなる首位打者を獲得し、昨季は史上4人目となる5年連続の打率3割、25本塁打以上を記録した。国際大会では2017年の第4回ワールド・ベースボール・クラシックと2019年のプレミア12に出場。

プレミア12では全試合で4番打者を任され、3試合連続本塁打を放つなど打率.444、3本塁打、13本塁打、9得点の全てが大会1位という成績で文句なしのMVPとなった。

■驚異のOPSだが気になる点も…

MLB関係者から「現時点でメジャーに最も近い男」と評される鈴木だが、特筆すべきデータが出塁率と長打率を足し合わせたOPSの高さだ。平均値が7割台程度と言われるこの数字で、鈴木は2016年からの5年間で10割台を三度記録しており、昨季もリーグ3位の.953をマークしている。

今季も前半戦終了時点で打率.306、OPSも.955とハイレベルな数字だが、気になるのが38打点という打点の少なさだ。セイバーメトリクスではあまり重視されるものではないが、得点圏打率も.237と4番打者としては物足りなさを指摘する声も多い。

とは言え、プレミア12での神がかり的な活躍が象徴するように、大舞台での強さが鈴木の真骨頂であることは間違いない。鈴木自身が「4番は村上選手がいるから」と冗談まじりで話しているように、代表では前後に強力な打者がいることで、鈴木へのマークが薄れるという利点もある。

日の丸を背負ったユニフォームの4番打者として、2019年に結婚した元新体操日本代表選手の畠山愛理さんが届かなかったオリンピックのメダル獲得へーー。その色が金であれば申し分ない。

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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB


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