ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は4日(日本時間5日)、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦に「2番投手」の“リアル二刀流”でスタメン出場。
6回1失点の好投でメジャー自己最多となる6勝目をマークし、メジャー通算10勝目を挙げた。打者としては3打数無安打と7試合ぶりの38号はお預けとなった。
◆【動画】大谷が吼えた、6回1失点の後の奪三振で雄叫びをあげてマウンド降りる
■7月以降の防御率はMLBトップの1.38
この日の投手・大谷の成績は、6回86球を投げ、被安打4、奪三振6、与四死球0、失点1。序盤は制球を乱しながらもしっかりとゲームを作り、エンゼルスの2点リードで迎えた6回、先頭のカイナーファレファに二塁打を打たれてガルシアの遊ゴロで1点を許すも、続くハイムを空振り三振に仕留め、雄叫びを上げてマウンドを降りた。その後も後続が無失点に抑え、チームは逃げ切り2-1で勝利した。
大谷は試合後の会見で「球数がいい感じで行ってたので、最後(もう1イニング)投げられれば良かった。6回のは余計な1点だった。2-0のまま中継ぎに渡せれば良かった」と反省の言葉を述べたものの、この日の好投で今季の防御率は2.93と、2点台に突入。7月以降の防御率は1.38で、これは25イニング以上を投げた投手のなかではメジャー1位と、ピッチングの安定感はさらに増している。
■直近26イニングで1四球と、制球力安定
さらに大谷は直近26イニングで四球を1つしか出していない要因について聞かれ「ヒットは打たれているので差し引き0かなと思っていますが、ゾーンで攻めているので、結果四球は少ないという感じ」と分析した。
この点について米スポーツ専門局ESPNのレポーター、アルデン・ゴンザレスは「7月に入ってからの大谷の四球率は1.0%。20イニング以上投げた投手の中では(大谷に次ぐ)2位の選手でもその倍以上の与四球がある。彼は唯一の弱点を克服したのかもしれない」と、ツイッターで言及。トミー・ジョン手術からの復帰後、しばらくは制球に苦しんだものの、本来の安定感を取り戻しつつあると見ている。
Shohei Ohtani has a 1.0% walk rate since the start of July.
The runner-up (among those who have thrown at least 20 innings since then) has more than twice that.
He may have addressed his only real weakness.
— Alden González (@Alden_Gonzalez) August 5, 2021
■「選出が最も簡単な部門」大谷が26歳部門のベストプレーヤーに
またこの日はMLB公式ホームページにて年齢別のベストプレーヤーが発表され、(6月30日時点での満年齢)26歳部門で大谷が選出された。
26歳部門は「特に投手にライバルが多い」とした上で、今季11勝のウォーカー・ビューラー(ドジャース)、152奪三振のコービン・バーンズ(ブルワーズ)、昨季サイ・ヤング賞を受賞したシェーン・ビーバー(インディアンス)らの名前を挙げつつも、「選出するのがもっとも簡単な部門だ」と大谷を選出。同世代をリードする存在として、大谷の今後の活躍にも期待したいところだ。
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文・SPREAD編集部