【東京五輪/空手】「沖縄の子供たちにも夢を」喜友名諒が圧倒的強さで金メダル 新種目初代王者に

金メダルを獲得した喜友名諒(C)ロイター

東京五輪は6日、今回新たに正式競技となった空手男子形の決勝戦を行い、日本の喜友名諒がスペインのダミアン・キンテロを下し、金メダルを獲得した。

◆空手の絶対王者・喜友名諒を生んだ沖縄 「発祥の地」強さの秘密は

■「ひとりでこの舞台に立つことはできなかった」

世界大会を3連覇、国内大会も9連覇中の喜友名は、序盤から圧倒的な強さを発揮。予選、準決勝ともにただひとり28点台の高得点を出した。決勝戦も28.72-27.66と、予選を上回る高得点をマークしたキンテロを、さらに圧倒した。

空手競技の中で「最もメダルに近い」と言われ続けた喜友名は、試合終了後に演武場の中央に正座をして深々と一礼。重圧を跳ねのけた決勝後のインタビューでは「ひとりでこの舞台に立つことはできなかった。すべてに感謝しかない」と涙をこらえつつ、ゆっくりと語った。

喜友名は予選でオーハンとアーナン、準決勝でアーナンダイ、決勝戦でオーハンダイと、自身が属する劉衛流(りゅうえいりゅう)の得意形を披露。剛柔流などの大手流派とは違った素早さや力強さを表現した。

喜友名は沖縄出身者として初めて金メダルを獲得した。「沖縄の子供たちにも夢をあきらめず、続ければ達成できることを知ってもらえたと思う。大きな目標だったり、希望を持って、自分の道を進んで欲しい」と話した。

キンテロは東京五輪で空手が正式種目に採用されたことを受け、航空技師の職を辞して空手に専念し、19年欧州選手権などを制してきた。

形は仮想の相手に対し、様々な攻撃や防御を繰り出す技の集合体。世界空手連盟(WKF)が指定する各流派の形102の中から選手が選んで演武を行い、正確さや力強さ、スピード、リズム、バランス、極めといった幅広い観点で7人の審判が採点する。

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文・SPREAD編集部=ロイター


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