【サッカー】Jリーグの後半戦が今日から開幕 打倒「王者」川崎の本命は大型補強のヴィッセル神戸か

 

【サッカー】Jリーグの後半戦が今日から開幕 打倒「王者」川崎の本命は大型補強のヴィッセル神戸か
(C)Getty Images

東京五輪が終わり、中断期間に入っていたJ1リーグが9日、再開する。

ここからは優勝争い、アジア・チャンピオンズリーグ出場権争い、そして残留争いが本格化する。夏の移籍市場では選手の獲得・放出も活発に行われ、チームの再編成が進んだ。

引き続きコロナ禍で戦う後半戦、チームマネジメントも含めてクラブの総合力が問われることになる。

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■セルティックに移籍した古橋の穴はカバー

やはりと言うべきか、今夏の話題を独占したのはヴィッセル神戸だった。日本代表FW古橋亨梧が、スコットランドの名門・セルティックへ移籍。イニエスタとの相性も抜群だったストライカーを失い、戦力ダウンが危惧されたものの、クラブはあっという間に挽回した。

イングランド・ニューカッスルからFW武藤嘉紀を獲得したかと思えば、間髪入れずドイツ・ブレーメンから日本代表の大黒柱でもあるFW大迫勇也も招き入れた。大迫は推定年俸4億円、3年半契約という破格の条件で、古橋移籍の喪失感を完全に埋める超大型補強となった。

さらに、神戸は9日に元バルセロナのFWボージャン・クルキッチを獲得したことを発表。ボージャンはイニエスタと同じくバルセロナの下部組織出身で、16歳でトップチームに昇格。17歳でプロデビューすると、その年にゴールを決め、メッシが持っていた当時のクラブ史上最年少ゴール記録を塗り替えた。その後は、イタリアのローマやミラン、オランダのアヤックスなどでプレーし、現在はフリーとなっていた。

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武藤、大迫に加えてボージャンの加入が現実のものとなれば、イニエスタら現有戦力も含め、神戸はJリーグ屈指の攻撃陣が揃うことになる。連覇を目指す「王者川崎フロンターレの牙城にも迫れるはずだが、あまりに攻撃偏重になることは危険。バランスを崩さずにチーム力をアップできるか、三浦淳寛監督の手腕が注目される。

■完成度随一の「王者」川崎は静観の構えか

その「王者」川崎は首位で折り返し、公式戦38試合無敗という記録も更新中。しかし、MF田中碧、MF三笘薫という五輪組の海外移籍が決まる中、彼らの穴を埋めるような補強は現時点で見当たらない。

もちろん、彼らが去ってもMF長谷川竜也ら残ったメンバーは充実しているし、何より田中や三笘の代わりになるようなハイレベルな選手は、そうそう簡単には見つからないだろう。2人が抜けたことで死角が生じる可能性は否定できないが、チーム全体の完成度は群を抜いている。このままシーズンを駆け抜けたとしても不思議ではない。

そのほか、浦和レッズフランス・マルセイユからDF酒井宏樹デンマーク・ミッティランからCBショルツ柏レイソルからMF江坂任水戸ホーリーホックからMF平野佑一らを獲得。ロドリゲス監督が指向するスタイルに合った選手を的確に補強しており、さらなる躍進が期待できそうだ。

■苦境脱出へ下位チームも積極補強

残留争いに巻き込まれている下位グループは何とか苦境を脱出しようと、上位チーム以上に獲得・放出を行った。特に最下位の20位に沈む横浜FCは、5人の外国籍選手を一気に獲得する一方で6選手を放出するという、チーム改革にも映る大胆な策に打って出た。

また、19位の大分トリニータも4人を獲得し、出場機会に恵まれなかった4人を放出。実力やチームへのフィットが計算できるメンバーをピンポイントで獲得した印象だ。

泣いても笑ってもあと4カ月程度。今年はJ1、J2とも4チームが降格の憂き目にあうというレギュレーションとなっており、これから激しいサバイバルが展開されることは間違いない。

優勝争い、残留争いともに見逃せない戦いが続く。

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文・SPREAD編集部