22日に札幌競馬場で行われる第57回・札幌記念(GII、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
ラヴズオンリーユーは今年初戦の京都記念を制し、ドバイシーマクラシックでは3着、前走香港で行われたクイーンエリザベス2世カップを制すなど国内外でも活躍を見せている。次走のアメリカ遠征に向けてここは負けられないところ。
無敗で桜花賞を制した白毛馬ソダシは初めて重賞を制した札幌競馬場で巻き返したいところ。今年初戦となった鳴尾記念では3着と復調の兆しが見えたブラストワンピースは19年の覇者。ここでも力をみせられるか。
ウインキートスは前走目黒記念で圧勝し、ゴールドシップ産駒という事で血統面からも期待が出来る。その他ステイフーリッシュ、トーラスジェミニ、ペルシアンナイトなども虎視眈々と勝利を狙っている。
ここでは予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■国内における前走2200m組のラヴズオンリーユーは壁なしか
過去10年、最多勝利を挙げている前走ローテは函館記念組の3勝。マイネルウィルトスは前走函館記念で上位人気に推されるも8着に敗れたが、過去10年で6連対という好アベレージのデータからも、この馬の好走に期待したい。
函館記念【3-3-2-32】勝率7.5%、連対率15.0%、複勝率20.0%
安田記念【2-1-1-4】勝率22.2%、連対率44.4%、複勝率55.6%
宝塚記念【1-2-1-6】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%
目黒記念【1-1-0-6】勝率12.5%、連対率25.0%、複勝率25.0%
好アベレージの前走ローテを使ってきた馬は、函館記念組のアイスバブル、マイネルウィルトス、ディアマンミノル、バイオスパーク、目黒記念組のウインキートスの6頭。
また、前走の距離別に成績を分けてみると以下の通り。
1600m【2-2-1-6】勝率18.2%、連対率36.4%、複勝率45.5%
1800m【2-1-0-26】勝率6.9%、連対率10.3%、複勝率10.3%
2000m【3-3-3-52】勝率4.9%、連対率9.8%、複勝率14.8%
2200m【1-2-1-6】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%
2400m【1-1-1-7】勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率30.0%
2500m【1-1-1-7】勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率30.0%
最も馬券に絡んでいるのは前走2000mの9回。一方、勝率、連対率、複勝率ともにトップの数値を叩き出しているのは前走1600m組となっているが、登録馬には該当するのは居ない。
今回は、素直に勝利数が多い前走2000m組を中心に狙うのが馬券の攻略のヒントとなりそうだ。
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文・SPREAD編集部