【プロ野球】首位阪神の原動力は…… データで読みとく終盤戦“投打”のキーマン

阪神は2005年以来、16年ぶりのリーグ制覇を狙う。今季、4月4日に首位に浮上してから、25日まで一度も陥落なし。好調の要因として、チーム打率.252の打線、防御率3.29とリーグ2位と安定した投手陣と投打のバランスが挙げられる。

2020年のドラフト1位佐藤輝明は、新人最多の23本塁打、59打点に加え、出塁率も.312と好成績をマーク。ゴールデンルーキーの活躍は大きいが、首位阪神の原動力として欠かせないのが外国人選手の存在だ。

ここでは阪神の躍進を支える外国人選手の成績を振り返りつつ、16年ぶりとなるリーグ制覇に向け投打のキーマンを探る。

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■投打のバランスが噛み合い、首位へ

今季、阪神の投手陣は安定している。特に先発陣の防御率はリーグトップの3.01。勝利数と防御率のタイトル2冠に輝く青柳晃洋、2位タイの9勝を挙げている秋山拓巳、今季4勝も昨年の開幕投手を務めた実績十分の西勇輝と盤石だ。一方で、外国人投手の活躍にも目を見張る。

スアレスはクローザーとして起用され、両リーグトップの27セーブで防御率1.41と好成績をマーク。さらに被本塁打は0と安定した成績を残しており、リーグ2位タイの23ホールドを記録している岩崎優との「勝利の方程式」は鉄壁だ。

ガンケルは開幕ローテ入りを果たし、無傷の6連勝を記録するなど首脳陣の期待に応えている。7月15日に一軍登録を抹消され、一時帰国を経てファームで調整していたが、21日に登録抹消された藤浪晋太郎に代わり、26日のDeNA戦に先発予定、約2ヶ月ぶりの勝利を目指す。

また、アルカンタラは後半戦からリリーフとして起用されている。7月13日のDeNA戦に先発として登板。3回被安打7の4失点で敗戦投手となったものの、中継としては後半戦の4試合に登板して4試合連続で無失点と“中継ぎ転向”が功を奏している。岩崎とスアレスの勝利の方程式にアルカンタラが加われば、より接戦に強くなるだろう。

外国人投手

スアレス
▼今季成績
登板数39 |1勝 |1敗 |防御率1.41 |被本塁打1 |27セーブ

ガンケル
▼今季成績
登板数12|6勝 |1敗 |防御率2.47 |被本塁打2 |0セーブ

エドワーズ
▼今季成績
登板数7 |0勝 |0敗 |防御率2.57 |被本塁打1 |0セーブ

アルカンタラ
▼今季成績
登板数11 |0勝 |2敗 |防御率3.68 |被本塁打5 |0セーブ

チェン
▼今季成績
登板数2 |1勝 |0敗 |防御率3.86 |被本塁打0 |0セーブ

打線に厚みを生み出しているのはマルテの活躍。2020年は29試合の出場で、打率.252、本塁打4、打点14、四球14とやや寂しかったが、今年は84試合の出場で、打率.284、本塁打16、打点46、四球52と助っ人として打線を牽引している。マルテに加えて、サンズの活躍も打線を支えている。得点圏打率と出塁率が3割超えと、中軸としてチームの勝利に貢献。25日現在、マルテは登録を抹消されているが、7月14日以来の復帰となれば、終盤戦のキーマンとなりそうだ。

さらに新外国人であるロハス・ジュニアは後半戦で出場を続けている。東京五輪の中断前は打率.098と不振が続いていたが、中断期間がポイントになったか、最近6試合で3本の本塁打を含む打率.381と好調だ。ロハス・ジュニアとマルテの併用ができるのは頼もしく、外国人枠の使い分けは矢野監督にとって贅沢な悩みとなる。

外国人野手

マルテ
試合数84|打率.284 |本塁打16 |打点46 |出塁率.400 |得点圏.338 |OPS.900

サンズ
試合数93 |打率.268 |本塁打19 |打点58 |出塁率.349 |得点圏.333 |OPS.857

ロハス・ジュニア
試合数27 |打率.195 |本塁打4 |打点9 |出塁率.247 |得点圏.118 |OPS.615

■終盤戦に向けた“投打”のキーマン

投手:スアレス

リーグ制覇に向けて、スアレスの存在は絶対条件だ。8回に岩崎、9回にスアレスの盤石リリーフは他球団の戦意をそぐ存在となりえるか。2位の巨人との差が2ゲームと差が縮まってきているだけに、悲願のリーグ制覇に向けてスアレスには踏ん張ってもらいたところ。

野手:マルテ

打のキーマンは、登録抹消中のマルテ。昨年と異なり中軸として結果を残しており、特に出塁率.430とチームの得点に直結にしている。前半戦では、3番打者としてクリーンナップの一角を担っていた。首位争いをしている対巨人戦は打率.313、対ヤクルト戦は.367と相性が良いのも優勝に向けてポイントとなりそうだ。本塁打も両チームから5本ずつ放っており、“Aクラスキラー”として復活なるか。

※成績はすべて25日現在。

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文・SPREAD編集部


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