【キーンランドC/危険な人気馬】ソダシの勝利が示した「世代交代」 短距離戦で“買うべきではない”古馬とは

29日に札幌競馬場で行われる第16回・キーンランドC(GIII、芝1200m)は3歳牝馬が上位人気独占となりそう。メイケイエールは前走の桜花賞で気性難から暴走気味となり18着と大敗したが、短距離路線ですでに重賞を3勝しているように素質は世代でも上位を誇る。レイハリアはダート未勝利戦を勝利した後、芝に矛先を向け雪うさぎ賞(1勝クラス)→葵S(重賞)と連勝した。葵Sで負かしたのがヨカヨカ、オールアットワンスという重賞ウイナーで通用の余地は十分だ。

その他、函館スプリントSで3着と距離短縮で才能が開花したミッキーブリランテ、昨年の高松宮記念3着馬ダイアトニックなど古馬勢も秋の大一番に向け虎視眈々だ。

ここではサマーシリーズで起こりつつある「世代交代」の傾向を基に、馬券のヒントとなる「危険な人気馬」としてミッキーブリランテを取り上げたい。

◆【キーンランドC2021/前走ローテ】上位人気想定メイケイエール 気性不安視も前走1600m組は好成績

■先行する牝馬には敵わないミッキーブリランテ

まずは、ミッキーブリランテの近4走(重賞)について考察する。4走前の阪急杯では10番人気の低評価ながら上がり2位の脚を繰り出し2着に好走したが、前を行ったレシステンシアを交わすことが出来なかった。

3走前の高松宮記念では重たい馬場に脚をとられ10着に大敗、2走前の京王杯スプリングCは4着に好走したものの優勝したラヴダシオンは安田記念で14着と全く勝負にならず、低調なメンバーだったことが伺える。そして前走の函館スプリントSは3角9番手から追い込み3着入選となったが、前有利な展開もあり「差せそうで差せない」競馬となってしまった。

戦歴からも「爆発力がある末脚を持っている古馬」と評価することも出来るだろうが、惨敗したレースはいずれも牝馬が先行し、その牝馬を差し切れない背景からも、意外に「若娘(牝馬)に優しい5歳牡馬」なのかもしれない。

「前走ローテ」「馬柱」「鞍上」「血統」からレース当日も人気に推されそうだが、牝馬に足元をすくわれ馬券外に凡走することも想定したいところだ。

■際立っている“ソダシ世代”の強さ

続いて、「若い世代の台頭」というキーワードも、ミッキーブリランテの不安要素となる。先週の札幌記念で3歳牝馬のソダシが数々のGI馬を撃破した事は記憶に新しいが、短距離路線でも「ソダシの同級生」が活躍している。

安田記念でシュネルマイスターが3着に好走し、続くCBC賞ではピクシーナイトが1着となり古馬を下した。アイビスサマーダッシュでは3歳牝馬オールアットワンスがライオンボスら強力スプリンターを下し1着、関屋記念ではNHKマイルC2着馬のソングラインが1番人気に推されたものの3着入線、そして先週の北九州記念では3歳牝馬の九州産馬ヨカヨカが1着、4着にシゲルピンクルビーが入った。数々の有力古馬を撃破し続けている3歳馬たちの活躍はまさに「世代交代」といっても過言ではないだろう。

若い馬の勢いを止めるような「末脚」を繰り出す為の条件は、この馬の課題でもある「ゲート」「気性」などすべての条件が揃わない限り「3歳牝馬」を撃破する期待をするのは高望みだろう。

■馬券の妙味を考えると最終結論は「消し」

ここまでミッキーブリランテに関する不安要素を紹介したが、まずは重賞&サマースプリントシリーズ制覇に向けて出走してくれたことに敬意を表したい。

ただ、馬券の妙味を考えると、ここは「消し」の評価。

本命はメイケイエール。ソダシと近い親戚同士の関係にある快速娘は前向きな気性が持ち味で、「他馬を寄せ付けない逃げ」と「底知れないポテンシャル」に期待したい。対抗はレイハリア。やはり注目すべきは前走で下した相手がヨカヨカ(北九州記念優勝)、オールアットワンス(アイビスSD優勝)とこの夏の短距離路線で大活躍している3歳牝馬でもある為、この馬が勝利することも考えた強気な対抗だ。

以下、押さえでエイティーンガールヒロイックアゲンソロユニットとする。こちらも3歳牝馬のソロユニットは道営所属ながらもNARグランプリ2歳最優秀牝馬を獲得した同馬は非凡なスピード能力がある。初芝だが父アジアエクスプレスのように芝とダートの二刀流になれる可能性を信じたい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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