ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのテキサス・レンジャーズ戦に「2番・投手」で先発登板。7回7安打2失点、8奪三振で今季9勝目を挙げた。打者としては4打数無安打で、打率は.258となっている。試合はエンゼルスが3-2で勝利し、借金を1とした。
大谷は今季ワーストとなる7安打を浴びながらも、要所をしっかり締める粘りの投球を披露。5月28日(同29日)に黒星を喫して以降は負けなしの8連勝となり、2桁勝利に王手をかけた。
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■要所では160キロ超え連発
大谷は初回、投ゴロが右手親指付近に当たるアクシデントもあったが無失点スタート。2回には8番マーティンに2点本塁打を許し同点に追いつかれるも、その後は90マイル台後半の速球を軸に立ち直った。
圧巻は4回1死二、三塁の場面。このピンチで再びマーティンと対戦した大谷は、100.4マイル(約161キロ)の直球で三振斬り。続くタベラスも99.5マイル(約160キロ)の速球で一ゴロに打ち取るなど、“力勝負”で窮地を脱した。5、6回は三者凡退に抑えるとその直後に味方打線が奮起。大谷とバッテリーを組むスタッシの内野安打で勝ち越し点を奪った。
大谷は勝ち越し後の7回も続投。2死一、二塁のピンチを招くも失点を許さず、この回を投げきり降板となった。球数は渡米後自己最多となる117球(ストライクは85球)。7安打を浴びながらも、1四球と制球は安定しており、先発投手の役目をしっかりと果たした。
大谷はこの勝利で1918年にベーブ・ルースが記録した「同一シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打」に王手となる今季9勝目。103年ぶりの偉業達成がいよいよ現実的となっている。
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文・SPREAD編集部