【サッカー】やはり別格だった久保建英 中国を翻弄した20歳が日本代表のエースに名乗り

中国戦で先発出場したサッカー日本代表・久保建英 (C)Getty Images

サッカー日本代表は7日(日本時間8日)、2022年W杯カタール大会アジア最終予選で中国代表と対戦し、1-0で勝利した。この試合は新型コロナウイルスの影響による渡航制限のため、中国開催ではなく、中立地のドーハで行われた。B組の日本は最終予選2戦目で初勝利。0-1で敗れた2日のオマーン戦から先発4人を変更し、試合に臨んだ日本は前半40分に大迫勇也神戸)のゴールで先制した。最終予選初勝利で勝ち点3を手にした日本の次戦は、10月7日にアウェイでサウジアラビアと対戦する。

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■5バックの中国をフルボッコ

日本の先発メンバーは、GKに権田修一清水)が入り、最終ラインは室屋成ハノーファー)、長友佑都(無所属)、冨安健洋アーセナル)、吉田麻也サンプドリア)で構成。中盤は遠藤航シュツットガルト)、柴崎岳レガネス)がダブルボランチを組み、右サイドに伊東純也ヘンク)、左サイドに古橋亨梧セルティック)、トップ下に久保建英マジョルカ)が配され、1トップに大迫が入る4-2-3-1という布陣。

試合は序盤から圧倒的な日本ペース。5バックで臨んで来た中国だったが、守備重視とはいえ、あまりに無抵抗。個々の技術レベルは高くなく、プレー強度も低いため、日本のやりたい放題だった。そのため、中国陣内で日本がボールを回し、ひたすら攻撃を続けるという“ハーフコートゲーム”が終始展開された。

■大迫の1点だけでは寂しい

終わってみれば、ボール支配率は日本が70%(中国30%)。シュート数も日本が18本、中国が3本(枠内0本)という圧倒的な差がついた。中国に関していえば、初戦のオーストラリア戦も枠内シュートが0本であり、重症と言わざるを得ない。帰化選手(ブラジルから3名、イングランドから1名)が4人メンバー入りしており、最終予選が始まる前は不気味な存在として見られていたが、ふたを開けてみれば散々な出来。中国メディアが「(日本には)万に一つも勝てない」と自国代表の戦いぶりを酷評したが、そのとおりのチームでしかなかった。

ただ、それでも日本が奪った得点は前半40分の大迫のゴールのみ。引いて守りを固める相手からゴールを奪うのは簡単なことではないが、それにしても不満が残る結果で、中国の不調に救われた感も否めない。

試合後にピッチサイドでインタビューを受けた主将の吉田が「勝ち点3は取ったが物足りない。追加点を重ねたかった」と話していたが、まさにそのとおりの試合内容だった。

■鎌田に代わってトップ下に君臨

勝ち点3とは裏腹にフラストレーションも感じる試合の中で、収穫もあった。先発したMF久保の存在だ。オマーン戦は途中出場だったが、中国戦は鎌田大地フランクフルト)に代わって、トップ下に君臨。ボールタッチの回数も多く、23分にポスト直撃のシュートを放ち、38分にも強烈なミドルシュートを打つなど攻撃をけん引。パス本数も60を超え、チーム最多を記録した。ゴールこそ奪えなかったが、AFC公式サイトも「久保の創造性が日本の攻撃にさらなる広がりをもたらした。彼の意表をつくプレーで、日本は中国に脅威を与え続けた」と評価した。

トップ下のレギュラーは、鎌田か久保が有力だが、スペインで研さんを積む20歳の若武者が一歩リードした…そう感じさせるパフォーマンスだった。

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文・SPREAD編集部


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