【MLB】熾烈、本塁打王争いは44号で横一線 「広角」のゲレーロJr.か「引っ張り」の大谷翔平

大谷翔平(左)とゲレーロJr.(C)ロイター

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地でのヒューストン・アストロズ戦に「2番DH」でスタメン出場し、3打数1安打1四球だった。打率は.259。試合は1-3でエンゼルスが敗れた。

4試合連続安打をマークした大谷だったが、本塁打王を争うゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)ボルティモア・オリオールズ戦で44号を放ち、並ばれた。42号のペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)を含め、タイトル争いが激しさを増している。

◆【実際のツイート】ジャック・ハリス氏の「ホームランキングはもはやショウヘイ・オオタニひとりだけではなくなった」

■ゲレーロJr.は9月に入り5本塁打と猛追

初回無死一塁で迎えた大谷の第1打席はストレートの四球、3回の第2打席は二ゴロ、5回の第3打席は一ゴロ、8回の第4打席で右安打を放ったものの本塁打は出なかった。

一方、エンゼルス戦より1時間早く試合がスタートしたブルージェイズは、序盤から打線が爆発。チームの勢いに乗ったゲレーロJr.も第2打席に左翼席へ44号を放った。打球速度113.2マイル(約182キロ)、角度24度、飛距離は412フィート(約125.6メートル)という当たりだった。

ゲレーロJr.の44号を受けて、米地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」ジャック・ハリス記者は「ホームランキングはもはやショウヘイ・オオタニひとりだけではなくなった」とツイート。また、MLB公式Twitterは「44号は父であるゲレーロ・シニアが2000年に記録したキャリアハイに並んだ」と、親子鷹としての記録をつづった。

ブルージェイズはこの日、大量22得点を挙げて勝利。早々に勝負が決したため、ゲレーロJr.も15点リードの8回に代打を送られ、ベンチに下がった。

■卓越したバットコントロールが光る

9月に入り12試合で5本と量産モードに入っているゲレーロJr.。ブルージェイズの同僚であり、自身も今季39本塁打を放っているセミエンは以前、米紙「ワシントン・ポスト」にゲレーロJr.のストロングポイントについて語っている。それによると「バットの軌道がぶれず、直球も変化球も同じように打てる」と評していた。

その安定したバットコントロールによって生まれる打球は、広角に打ち分けられ、本塁打も約半数の21本が中堅から右翼へ飛んでいる。逆に大谷は反対方向(中堅~左翼)への本塁打は13本となっており、「広角」のゲレーロJr.と「引っ張り」の大谷という構図になっている。

大谷の“引っ張り”については、以前からマドン監督も懸念を示しており、復調への足掛かりとして逆方向へ打つことをアドバイスしてきたが、なかなか実現できていないのが現状。米地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」ジェフ・フレッチャー記者が自身のTwitterに大谷の月別の打球方向をアップしているが、それを見てもやはり9月は右翼方向への打球、つまり引っ張っているケースが多く見られ、中堅方向はわずか17.6%と低くなっている。

MLB公式サイトはブルージェイズのモントーヨ監督のコメントを掲載しており、同監督は今季のゲレーロJr.について「彼は毎試合ごとに学んでいる」とし、「今年は初めてフルシーズン戦っているため、疲れたときには調整を行う必要があるが、それをうまくやっている。彼本来の打席でのアプローチが戻ってきた」と絶賛した。

調子を上げてきたゲレーロJr.に追い付かれた大谷。再び量産態勢へ入るために逆方向を意識するのが、それとも引っ張りを続けるのか…本塁打争いは正念場を迎えている。

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文・SPREAD編集部


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