広島・坂倉将吾は9月の打率.359と好調。7日の中日戦では、9回に逆転サヨナラ本塁打など2安打3打点と活躍した。14日から中日との2連戦で、チームの連敗を止める一打に期待だ。
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■5番打者として高打率をマーク
期待のホープが、その存在感を高めている。日大三高からドラフト4位で広島入り。昨季、自己最多の81試合に出場して打率.287、3本塁打、26打点の成績を残して“予感”を漂わせると、5年目の今季は優れた打撃センスを発揮して6月中旬以降に出番増。手と一塁を兼任した中でヒット、そして本塁打を増やし、4番・鈴木誠也の後の5番打者に定着。9月7日の中日戦で逆転サヨナラ3ランを含む4打数2安打の活躍を見せると同時に規定打席に到達し、当日の打率.332としセ・リーグの首位打者に躍り出た。
目立つのは勝負強さ。今季の得点圏打率は.316を誇り、また、対右投手打率.310、対左投手打率.333と左右による苦手もない。捕手出場時の打率.333、一塁出場時の打率.318と、守備の負担も感じさせていない。規定打席到達後、8日以降の5試合は19打数2安打と凡退が続き、打率もリーグ2位の.317に下げたが、不振は「一時的なもの」として今週の巻き返しに期待したい。
そして広島は今週、火、水に中日と2連戦の後、1日空けて金曜日からDeNA、ヤクルトと戦う変則日程となるが、坂倉の今季の対戦チーム別の打撃成績を見ると、対中日戦打率.279の後、DeNA戦は打率.450、ヤクルト戦は打率.435と「大得意」の相手が続く。“巻き返し”は間違いなしだ。
(成績は9月13日時点)
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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB