【ローズS/追い切りジャッジ】最高評価「S」はラスト一冠を狙う上位人気馬 “スパイス”が決め手で「文句なしの仕上がり」

■アールドヴィーヴル

【中間調整】前走・オークスでは序盤後方で折り合いに専念。勝負どころでは勝ち馬ユーバーレーベンを見ながら直線に向かったが、最後に若干甘くなり5着に終わっている。桜花賞、オークスとそれぞれ422キロと体を減らしての出走で、体力的に厳しい面はあったはずだが連続5着は高い地力の証と言える。夏は疲れを癒すため休養。ローズSでの復帰を念頭に、8月下旬に栗東へ戻っている。牧場で思ったほど馬体が戻っていなかったのか、気配向上と馬体回復の両立を意識し、8月いっぱいは坂路14-14を重ねる調整。9月に入りジワッと負荷を強められ、順調に時計を詰めてきた。いったんの総仕上げとなる坂路での1週前追いでは、序盤から豪快に飛ばし、さすがに最後で苦しくなったが1F12秒8(強め)でまとめたあたりはさすが。4F全体は50秒6と自己ベストを大きく更新する数字だった。

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【最終追い切り】1週前で強い負荷を掛け、レースモードへの意識付けは完了。今週は持ち味の切れに磨きを掛け、鞍上とのコンタクトを深める終い重点の内容。素軽さ満点の雰囲気で道中進むと、軽く仕掛けられたラストで躍動感たっぷりに弾けた。単走とは思えない気迫には好感。

【見解】入厩当初は馬体回復に主眼があったようだが、しっかりいい負荷を掛けられる状態に戻せたのは好材料。桜花賞、オークスと馬体維持に苦心しながら連続掲示板と一定の結果を出し、蓄積された経験値の賜物か。1週前追いでは最後に止まりかけたが、そこで体調や脚元を信じグイッと仕掛けると、馬もしっかり応えた。この“スパイス”が決め手で、今週の素軽さ満点の姿に繋がったよう。走る気満々で、文句なしの好仕上がり。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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