「大人の事情」で引き離された英雄との再会…スタントンが古巣ファンの歓声に感激

 

「大人の事情」で引き離された英雄との再会…スタントンが古巣ファンの歓声に感激
(c)Getty Images

ニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントン選手がインスタグラムを更新して、古巣マイアミ・マーリンズとの対戦で観客にスタンディングオベーションで迎えられる動画を公開した。

立ち上がった観客からの大声援と拍手を受けながら打席に向かったスタントン選手は、手を振りながら客席に応え打席内で感極まったような表情を見せる。

動画には「マイアミ。これは私にとって特別な瞬間でした」と声援に感謝するコメントを添えている。

オーナー交代でコスト削減のためにトレード

マーリンズの主砲として8シーズンプレーしたスタントン選手だが、昨秋に球団が元ヤンキースのデレク・ジーターさんら投資家グループに売却されると、年俸総額を抑えるためにヤンキースへトレードに出された。

もともとフロリダという土地はアメリカンフットボール人気が高く、それに比べると野球は人気スポーツとは言いがたかった。

チーム成績も低迷していたことから経済誌『フォーブス』は、マーリンズの身売り話を伝える記事で「球団価値は30球団中29位。マーリンズの下には(同じフロリダの)タンパベイ・レイズだけだ」と書いた。

そんななかでファンが見出した楽しみは個人の活躍だ。特にメジャーリーグを代表するホームラン打者スタントン選手の一発には、多くのファンが期待をかけ注目した。

マーリンズ時代のスタントン選手 (c)Getty Images

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スタントン選手、マーセル・オズナ選手、クリスチャン・イエリッチ選手、そしてバックアップのイチロー選手を加えた外野手4人は球団の代表的な存在だった。

だがスタントン選手はヤンキース、オズナ選手はセントルイス・カージナルス、イエリッチ選手はミルウォーキー・ブルワーズへトレードに出され、イチロー選手は契約オプションが行使されず退団することになった。

外野手陣に加え盗塁王のディー・ゴードン選手も放出したチームには、ファンから強い批判が浴びせられた。

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そうしたこともあって、久しぶりにマーリンズ・パークへ戻ってきたスタントン選手をファンも大歓迎する。

  • 「本当にスタントンのことが大好きだった」
  • 「この2日間は本当に素晴らしいものだった。マーリンズファンは君のことを愛してるよ」
  • 「マーリンズのユニフォームを着たスタントンが見られないなんて」
  • 「あなたがマイアミで成し遂げたすべてのことに『ありがとう』と言いたい。いつか将来またマイアミ・マーリンズで会いましょう」

互いが相思相愛であることを確かめ合ったスタントン選手とマーリンズファン。

いつかまた同じユニフォームを着る日は訪れるだろうか。

(c)Getty Images

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