【ラリー】TOYOTA GAZOO Racing、エースのナッサー・アル-アティヤを筆頭に4台体制でダカールラリー2022参戦を発表 「T1+」クラスに新型投入

テスト中のハイラックス・プロトタイプ(C) TOYOTA Gazoo Racing

TOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)は22日、「ダカールラリー2022」に、ナッサー・アル-アティヤマシュー・ボーメル組、ジニエル・ド・ヴィリエールデニス・マーフィ組、ヘンク・ラテガンブレット・カミングス組、シャミア・ヴァリアワダニー・スタッセン組の4台体制で参戦すると発表した。同ラリーはサウジアラビアを舞台として2022年1月2日にスタートを切る。

TGRのダカールチームは、T1カテゴリーを拡張する形で設定された「T1+」カテゴリーに適合する、ダカール仕様のハイラックスを開発。このプロトタイプ車両は、開発中のカーボンファイバーボディのままテスト中で、最終的なカラーリングは2021年終盤に発表される。

◆「世界一過酷」な大砂漠のレース、その光と影 ダカールラリー2021を振り返って

■アルアティヤはダカールで自身4度目の総合優勝を狙う

19年にハイラックスでトヨタに初のダカールラリー総合優勝をもたらしたアル-アティヤ/ボーメル組は、21年5月に行われたアンダルシアラリー、そして7月のバハ・スペイン・アラゴンという2つのクロスカントリーラリーで優勝。3年連続でFIAクロスカントリーラリー選手権のチャンピオンに輝いたアルアティヤは、ダカールで自身4度目の総合優勝を目指す。

左はボーメル、右が「砂漠の王」アル-アティア(C)TOYOTA Gazoo Racing

南アフリカ出身のド・ヴィリエール/マーフィ組は、地元の南ア・クロスカントリーシリーズ(SACCS)で成功を収め、この戦いでダカール仕様ハイラックスの開発を継続中。このコンビは全7戦で行われるSACCSにて、3戦を終えた時点でタイトル争いをリードしている。

21大会で初出場ながら序盤総合4位に浮上する速さを見せるも、ステージ5でクラッシュを喫しリタイアとなったラテガン/カミングス組は、経験豊富なチームメートとの参戦により、上位完走を目指すチャンス。SACCSで何度も勝利を挙げてきたヨハネスブルグ出身の若きラテガンは、来るダカールでその速さが期待される。

4台目は、共に南ア出身のヴァリアワ/スタッセン組。ヴァリアワは南アで何度もチャンピオンを獲得、TGRの一員として参戦した2021大会では自身初の完走を果たした。2022年大会では、新たにナビゲーターとしてスタッセンを起用。スタッセンは初のダカール出場。

「砂漠の王」の異名を持つエール・ドライバー、アルアティヤは「またTGRチームと共にダカールラリー2022に参戦することができてとても嬉しいです。我々は共に2019年に勝利を挙げており、今度の戦いにはさらに力強い相棒が待っています。新しいダカール仕様ハイラックスはこれまでの車両よりも高性能で、間違いなく速い」とニューマシンに対する期待と自信を滲ませている。

■TGRの活躍が目立つ

TOYOTA GAZOO Racingはハイラックスの改良を続けており、2022年のダカールラリーへ向け、チームは最新のレギュレーションにあわせて開発したハイラックスを投入する。新カテゴリー「T1+」に適合させたハイラックスは、18年に最初のバージョンを投入。2019年にダカール制覇を成し遂げた、実績ある既存のハイラックスをベースとし、タイヤは32インチから37インチへと大径化。トレッドは245mmから320mmへと拡げられ、サスペンションストロークも280mmから350mmへ伸ばすなど、シャシー周りに大きな変更を施した。

また、エンジンは発売されて間もない新型ランドクルーザー300 GR-Sへ搭載されたV6ターボエンジンベースへと変更。このエンジンは市販状態で305kW(約415馬力)の出力を発揮。ラリー仕様はさらにチューニングにより高出力化される。

TGRはWECチームがルマン24時間を制すなどサーキットで、WRCチームはカッレ・ロバンペラが史上最年少優勝を果たすなど活躍しているのと同様、ラリーレイドチームによる、世界で最も有名なクロスカントリーラリーレイド・ダカールラリーでの躍進に期待がかかる。

左が2021年型、右が2022年プロトタイプ(C)TOYOTA Gazoo Racing

チーム代表のグリン・ホールは「前回大会を引き継ぐ形となる、今回のチーム体制を発表できたことをとてもうれしく思います。ナッサーとジニエルがまた勝利を目指してアタックしてくれるでしょうし、ヘンクも自信を高めていますので、ダカールラリー2022への挑戦が本当に楽しみです。新しいダカール仕様ハイラックスの開発も順調に進んでおり、来る1月には、新型車両とともに、新たなレベルでの戦いができることを確信しています」と意欲を述べている。

ダカールラリー2022は今回もサウジアラビア1国を舞台とし、その砂漠地帯を時計回りに回るルートで開催。ラリーは1月2日に、サウジアラビア北部の都市ハイールをスタート、南下してエンプティクォーターへと向かい、1月8日には首都リヤドでの休養日があり、その後南西へとルートを取り、1月14日にジェッダでフィニッシュを迎える。

◆三菱自動車「ラリーアート」復活の青写真予想

◆ダカール・ラリー2021 ペテランセルが14度目の栄冠に輝く トヨタは総合2位

◆【パリダカ回想録】プロローグ:世界一過酷なモーターレース「パリダカールラリー」を振り返る

文・SPREAD編集部


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします