■スポーツをより楽しむために「残された領域」
2021年も新型コロナウイルスが依然として社会に影響を与えるなか、スポーツ界の明るい話題は、これまでと変わらず人々を興奮させている。MLBで二刀流を継続しながら本塁打王を争う大谷翔平の活躍や、日本人として初のメジャー制覇となった松山英樹のマスターズ優勝。そして、コロナ禍で行われた東京五輪でも、卓球や野球といったお馴染みの種目だけではなく、スケートボードやサーフィンなどの新種目で日本人選手の躍動が続いた。
また、スポーツファンの目線に立てば、競技とのタッチポイントはかつてないほどに多様化している。テレビや新聞、Web媒体といった既存メディアによるコンテンツだけでなく、近年は競技団体やリーグ公式、選手個人がSNSなどを介して即時に、的確な最新情報や舞台裏を発信することも珍しくはない。ライブ配信などを行うプラットフォームの増加もあり、スポーツの最新情報や結果はいとも簡単に手に入るはずだ。
競技中は配信サービス、競技後は各メディアによるコンテンツをチェック……では、スポーツファンがより楽しむための「残された領域」はまだあるのだろうか?
その答えとなり得るのが、「競技前に結果や選手の活躍を予測し、読みとく」という視点であり、ここにゲームとしてのエンターテインメント性を持たせたのが、FANTASY SPORTS(ファンタシー・スポーツ)だ。
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■選手データやスタッツを読みとき結果を予想
ファンタシー・スポーツとは、ユーザーが実在する選手の“活躍”を予想。選んだ選手の実際の試合成績がポイントに置き換えられ、他ユーザーと合計点を競うゲームだ。シーズンを通しての長丁場で競うことも可能だが、1試合ごとの“短期決戦”で勝敗をつけるルールも存在する。
自分のご贔屓選手を選ぶだけでは勝利できないという点がミソである。ポイントをより多く獲得するためには、ゲームのルールに合致する選手データやスタッツを自身で読みとく必要が出てくる。必然的にその競技についての知識量も増え、なおかつ観戦中には単純な勝敗以外にも目配せするようになり、より深い競技愛を抱くはずだ。
野球を例にすれば、まだまだ日本では「打率」「本塁打数」「防御率」といったデータが話題となることが多いが、米国では近年、「回転数」や「勝利への貢献度を数値化」した指標などが話題となるケースも増えている。ファンタシースポーツの普及やテクノロジーの発展にともない、選手の活躍を印象だけで捉えるのではなく、より具現的な考察が可能となる指標を用意したうえで観戦することがスタンダードとなっているのだ。
選手の活躍を事前に予測し、それが的中したとなれば、スポーツファンとしてはこれ以上ない名誉だろう。自身の知識に基づく目利きを用いることで、ファンも試合に擬似参戦すると言っても大げさではない。実際の選手と同じ視点を持ってファンタシースポーツに参加することは、競技や選手への「応援」にも結びついてくる。なお、本場米国では年々参加者の規模が拡大しており、FanDuelやDraftKingsといったサービスプロバイダーが、MLBやNBAともスポンサーシップを結び、好循環を生み出している事例も多くなっている。
日本でもコロナ禍で入場者数を制限する競技が大半を占めている状況にあって、リモート観戦に付加価値を与えるという考えに基づき、野球やバスケットボール、ゴルフなどの成績を予想するファンタシー・スポーツが徐々にローンチされている。スポーツをより深く、より広く楽しむために、今後ますます注目されるであろうファンタシー・スポーツをいち早く体験してみるのも良いかもしれない。
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文・SPREAD編集部