大谷翔平ってどんな人? メジャーリーグのルールも変えたと言われる「二刀流」の活躍

花巻東高校時代から「二刀流」として日本中の注目を集め、現在は日米でその名をとどろかせているMLB・エンゼルス所属の大谷翔平選手。

所属していた北海道日本ハムファイターズの日本一に貢献し、念願だったメジャーリーグに戦いの場を移した。

今回はそんな大谷翔平選手の強さがわかるエピソードを挙げ、彼がどのような選手であるかを紹介していく。

日本球界で成績残しメジャーリーグへ

U18 Baseball World Championship (c)Getty Images

大谷選手が一躍脚光を浴びたのは、高校3年生時に出場した夏の岩手大会。当初からピッチャーとバッターの両方で話題となっていたが、この大会でピッチャーとして高校生最速となる160キロをマークし、さらに日本中の注目を集めた。

また、進路は当時から日本のプロ野球ではなく、ドラフト1位候補の高校生としては初めてとなるアメリカのメジャーリーグ挑戦を表明していた。

しかし、二刀流にさらなる磨きをかけてからメジャーリーグに挑戦することに決めた大谷選手は、ドラフト1位で指名を受けた日本ハムと契約

高校卒業後にデビューを果たすと往年の名選手たちの記録を次々と塗り替え、4年ほどの活躍で名実ともに一流プレーヤーとなった。

こうして数々の成績を残し、日本球界に大きく貢献した大谷選手は、2017年にメジャーリーグ挑戦を表明エンゼルスへの入団が決まり、背番号17」を背負って現在も活躍を続けている。

高額年俸捨てマイナー契約結び渡米

(c)Getty Images

日本ハム時代の大谷選手は、1年目で年俸1500万円(推定、以下同じ)。その後、パ・リーグ最優秀選手に輝き、日本一にも貢献するなどの活躍を経て、プロ5年目での大谷選手の年俸は2億7000万円となっていた。

これは高卒5年目の選手としては、元日本ハムのダルビッシュ有投手に並ぶ史上最高金額だった。

しかし大谷選手は、高校時代からメジャーリーグへの挑戦を目指した選手。日本での高額年俸にはこだわらず、2017年に当初から志していたメジャーリーグへの挑戦を表明した。

11月にポスティングシステムを利用してメジャー移籍を模索すると、12月にはマイナー契約ではあるもののエンゼルスへの入団を発表。その後、開幕直前にはメジャーの最低保証となる年俸約6,050万円で開幕メジャー入りを果たした。

1年目のシーズンが開幕すると、二刀流として注目されていた大谷選手の勢いは止まらず、その年のアメリカン・リーグ最優秀新人賞を受賞する活躍をみせた。

2019年には年俸約7,215万円で契約し、依然として日本ハム時代よりも低い額ではあるが、怪我と戦いつつ着実にメジャーでも頭角を現し始めている。

「トミー・ジョン」から復活 投手復帰も間近か

(c)Getty Images

メジャーリーグで活躍を続ける大谷選手だったが、2018年6月には右肘の内側側副靭帯を損傷していることが判明。

当初は手術をせず、自身の血小板を注入して組織を修復する「PRP注射」で治療が進められたものの、9月の登板で新たな損傷が見つかったことでトミー・ジョン手術を受けることになった。

損傷した肘の靱帯を切除し、他の部位から正常な腱を移植するトミー・ジョン手術は、投手の場合には復帰するまでに1年以上野手の場合は6カ月を要する。しかし二刀流の大谷選手の場合はリハビリを経たのち、2019シーズンを打者に専念して過ごした。

手術からの復帰後、2019年初となる特大ホームランを放った際にはアメリカのメディアでも大々的に報じられ、打者として完全復活したことを印象づけた。

さらに、投手としての復帰も2020年シーズンを予定しており、2020年2月には2年ぶりとなる二刀流でキャンプを迎えた。

2020年4月現在、メジャーリーグの開幕は新型コロナウイルスの影響で延期されているが、実戦での二刀流の復活も間近であるようだ。

「二刀流」がMLBルールを変えた

(c)Getty Images

大谷選手の活躍は、メジャーリーグのルールにも影響を与えている。

メジャーリーグではこれまで、点差が開いた場合には投手を休ませる目的で野手がマウンドに上がるが、これに制限がつくこととなった。

2020年シーズンからの新ルールでは、選手の登録を明確に投手と野手で区切り、これまでのような起用ができなくなる。

ただし、大谷選手のように投手でもあり、野手でもある場合には「Two-Way Player」という、どちらのポジションでも出場が可能となる定義が新たに追加されることとなった。

さらに、二刀流の選手は条件付きではあるものの、投手として故障者リストに入っていても、野手(DH含む)として試合に出場することができるようになった。つまり、マイナーで調整登板し、その翌日にメジャーで打席に立つ、ということも可能になったのだ。

現在、大谷選手の影響で二刀流を目指す選手はメジャーでも増えつつあるが、本格的に二刀流として活動する選手は大谷選手だけであるため、Two-Way Playerは実質、大谷選手のためのルールだとしてアメリカでも話題を呼んでいる。

彼の二刀流は、メジャーリーグにも新しい風をもたらしていることが示された。

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