卓球のパリ五輪第6回選考会「2023 全農CUP 大阪大会」が25日、26日、大阪府のAsueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)にて開催される。今大会は日本卓球協会が独自で定める五輪選考ポイントの対象となっており、男女16名ずつが出場する。
◆張本智和、戸上隼輔らが出場 全農CUP大阪2023(第6回パリ五輪代表選考会) 注目選手、選考ポイント、試合日程、配信・放送予定
■選考レースを一歩リード
男子の優勝争いはパリ五輪選考ランキングで首位を走る張本智和が筆頭候補だろう。
張本はここまでの選考レースでは2022年の「LION CUP TOP32」、「全農CUP船橋」、2023年の「NOJIMA CUP 2023」、「全農CUP東京」を制するなどエースと呼ぶに相応しい結果でポイントを積み重ねてきた。
順調にパリへの道を進む張本だが、9月のアジア選手権では親指付近の怪我、アジア競技大会でも足をつる姿が見られるなどコンディション面は気になるところ。
それでも、木下マイスター東京と戦った11日のTリーグの試合後には、「これまでも危ないシーンはあった」と明かしつつ、「体重や食生活は関係がある。やっとここで目が覚めた」と対策を語っていた。万全の状態で挑めれば、優勝に一番近い存在なのは間違いない。
■躍進見せる田中にも期待
そんな張本を追うのが選考ランキング2位につける戸上隼輔。
戸上は、今年の全日本選手権では連覇を達成するなど、409点を積み重ねてきた。「全農CUP福岡」「全農CUP平塚」などで張本を下しており、日本のエースに対して互角以上に渡り合える地力の強さと相性も戸上の強みである。
世界ランキングも自己最高の24位まで上げてきた戸上は、状態を上げてきており優勝候補のひとり。張本、戸上に加えて、選考ランキング3位につけ、9月のアジア選手権で中国の王楚欽を破るサプライズを見せた田中佑汰や同4位の篠塚大登らとの争いが予想される。
張本が独走状態の選考レースにおいて、2番手以下の争いが今回の第6回選考会ではカギを握ってくる。はたして、来年のパリ行きへ近づくのは誰か。
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(Y.Imoto/SPREAD編集部)