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たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2013年のスポーツ10大ニュース

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2013年のスポーツ10大ニュース
(C)Getty Images

「Yahoo!ニュース 個人」に寄稿させて頂き、丸一年が経った。書き続けることができるというのは、書き手にとってありがたいお話である。丸々一年、スポーツネタについても寄稿して来たので、ここでお決まりの「10大ニュース」を届けたい。断っておくが、あくまでも「たまさぶろが選ぶ」企画ゆえ、漏れているビッグニュースもあれば、「あのニュースが?」という発表もある。あらかじめご理解を。

まずは「次点」から。

※この記事は2013年12月に執筆されたものです

■次点 猪瀬都知事、資金提供問題で辞任

やや、政治的な意味合いも強いが、「猪瀬都知事、五千万円で辞任」としたい。品性下劣と囁かれながら、東京五輪を着地させた功労者のひとりとなり、2020年まで都知事の職は安泰と思われたが、姑息な答弁に終始し、五輪の威光を持ってしても続投できなかった政治家の印象は強い。

しかも、退職金泥棒の汚名も着せられているほど。都知事続投のまま、「東京五輪に汚職」などのニュースに繋がらなかった……という点からも、胸を撫で下ろし、次点。

■第10位 侍ジャパン、WBC3連覇を逃す

これは個人的な思い入れからも推したい。第3回のWBCについては、とにかく日本の選手会による「不参加問題」から揉めていた。それだけに「野球のゴタゴタ」感を払拭するためにも、ぜひ3連覇を果たして欲しいと個人的には願ったものの、スタートから監督人事ですったもんだ。そして、各選手の神通力も通じずベスト4に終わった。

世代交代した小久保ジャパンに至っては常設となったにも関わらず、対戦相手がいない。いつ代表試合が行われるかも未定という珍しい現象に。このままでは「侍ジャパン」は消滅か……という状況もあり、筆者として、読者にぜひ注目してもらいたい今後である。

■第9位 石川遼、復活の全米2位タイ

ゴルフ全米ツアーに参戦していた石川がもっとも優勝に近づいた瞬間。

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■第8位 東北楽天ゴールデンイーグルスが初優勝

個人的に楽天という企業に思い入れはない。しかし2005年、プロ野球界に50年ぶりに誕生した新球団が、創設9年目にして初優勝、そして日本一達成という偉業は、組織的に破たんしている日本プロ野球界において極めて明るく喜ばしいニュースであり、しかも、それが東日本大震災の後であるという歴史的経緯を加味すると、スポーツのみならず2013年の10大ニュースのひとつとして挙げるべきだと考えた。

当時、初代GMだったマーティー・キーナート氏と親交の深かった筆者としては、2005年3月26日、千葉マリンスタジアム(現・ZOZOマリンスタジアム)で行われたシーズン開幕戦において、岩隈久志が完投で挙げたチーム創設初勝利を目の当たりにしているだけに非常に感慨深い。

おめでとう、イーグルス!おめでとう、東北!

■第7位 上原浩治がリーグ優勝決定シリーズMVP、レッドソックス世界一

2013年、レッドソックスを世界一に導いた上原浩治 (C)Getty Images

筆者がニューヨークに渡った当時、日本人メジャーリーガーはひとりもおらず、遠い昔に日本人初のメジャーリーガーとして村上雅則という投手がいた……という程度に過ぎなかった。在住中、そこに野茂英雄が現れ、熱狂的な声援を送った。そして、イチローが鮮烈なデビューを飾った2001年に日本に帰国する。

以降の日本人メジャーリーガーの活躍は、他に譲るが、日本人選手の揺るぎない活躍の象徴が今年は三つに増えたと思った。

ひとつは2007年、イチローのオールスターMVP。二つ目は2009年、松井秀喜のワールドシリーズMVP。そして新たに加わった三つ目は、上原のア・リーグ優勝決定シリーズMVPである。この三つのタイトルは、他選手と比較されたり、更新されてしまう記録でもなく、日米通算などと「※」が付けられることもない、押しも押されぬMLB球史に記され続ける輝かしい事実だ。

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特にメジャーに渡ってからの上原は、ケガに泣かされることも多く、日本のファンが期待したような数字を残せていなかっただけに、彼のキャリアに燦々と輝く1ページを改めて讃えたい。