たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2013年のスポーツ10大ニュース

 

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2013年のスポーツ10大ニュース
(C)Getty Images

■第6位 ラグビー日本代表がウェールズ代表に初勝利

ラグビーに日本代表「エディー・ジャパン」は6月8日に近鉄花園ラグビー場で行われた対ウェールズ戦に18対22で惜敗したものの、翌週の15日、東京・秩父宮ラグビー場で行われた同対戦において、23対8でウェールズを下すという大金星を挙げた。

日本がウェールズに勝利したのは初めて。また旧IRBファンデーション8カ国(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、フランス、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)から白星を挙げるのは、1989年、対スコットランド戦以来2度目のこと。

ウェールズ代表は同時期に行われた「ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ」という連合軍に主力の15名が取られ、キャリアの少ない若手主体の控え組のみだったとは言え、「代表」と名が付くからには「国の代表」。そして、スポーツにおいて勝ちは勝ちである。

世間では2020年の東京五輪決定で、やや霞んでしまった感は拭えないが、その前年の2019年、ラグビーのワールドカップが開催されるのは日本である。6年後のビッグイベントに向け、ぜひこれを弾みとしてもらいたいものだ。

■第5位 本田圭祐、ついにACミラン移籍決定

このニュースを原稿に仕立てずに我慢するには、書き手として本当に忍耐が必要だった。「Yahoo!ニュース」に書いてさえいれば、日本のメジャーメディアで初めて、本田の移籍を明らかにすることができたのだが、いわゆる守秘義務という報道統制もあり、口をつぐんできた。

そして、発表はしなかったものの「どちらが早い、本田の移籍とdocomoからのiPhone発売」という記事を温めていただけに、そのどちらもが2013年中に実現し、ホッとするのであった。

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多くのサッカーファン同様、1日も早くACミランの本田が観たいものだ。

■第4位 NPB加藤コミッショナー辞任問題とポスティング制度のごたごた

いやはや、日本野球機構(NPB)の組織的な破たんについて書き始めると、ページがいくらあっても足りない……という状況ではあるのだが、2013年は特筆すべき体たらくであった。

いわゆる統一球問題について、第三者委員会のレポートを待たずコミッショナーが辞任することで、ほぼうやむやに。処分となった下田邦夫事務局長は停職3カ月と降格、しかし、どういうわけか厳重注意を受けた井原敦事務局次長は「事務局長」へ昇格と訳も判らん人事に。

コミッショナーは不在、事務局長も変わったばかり……そんな組織が、百戦錬磨のMLB機構との交渉に挑んで、ひとつでも有利な権利を獲得できるかと言えば、結果は目に見えている。とばっちりを喰らっているのは2013年に大車輪の活躍を見せた田中将大である。

この組織を正常化できるような人物は、この世にいないのだろうなぁ。

■第3位 バレンティン年間最多本塁打記録達成と、田中将大24連勝

NPBのそんな体たらくにも関わらず、セパのこの2選手の大活躍により、2013年は明るい話題が多かったのも事実。

田中将大はこの大車輪の結果、楽天を初の日本一へと導き、バレンティンは史上初となる最下位チームからのMVP獲得となった。

来年は、どんな選手が活躍するのか、プロ野球というスポーツは、いまだに国民的娯楽のひとつではあるのだが……。

■第2位 佐藤琢磨、インディ・シリーズで初優勝!

2013年4月21日、インディーカー・シリーズ初優勝を決めた佐藤琢磨 (C)Getty Images

米国最高峰の自動車レース、インディカー・シリーズは4月21日(現地時間)、第3戦がカリフォルニア州ロングビーチの市街地コースで行われ、A.J.フォイトの佐藤琢磨が1時間50分8秒7155で、念願の初優勝を果たした。日本のモータースポーツ・ファンにとって、昨今、稀に見る朗報がもたらされた。

琢磨ファンとしては、メジャーオープンホイールレースにおいて、日本人初の優勝という快挙をもたらしたのが佐藤琢磨という事実を素直に喜びたい。また、来季もインディ参戦を発表しているだけに、年間チャンピオンについても期待したいところだ。

琢磨の優勝に続く、日本ドライバーが輩出されることも願いつつ。

【スポーツ回顧録】佐藤琢磨インディ・シリーズ初優勝  狙え、インディ500のポディウム

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■第1位 2020年東京五輪開催決定!

2013年のスポーツ界を語る上で、これ以上のニュースはない。決定したというだけで、これほどまでに話題となるニュースもまたしかりだろう。2020年への成功に向け、安倍首相のスピーチが虚言ではなかったことを証明するためにも、官民挙げての諸問題への対応も願いたい。

2013年は、ビッグニュースが相次いだが、来年はさらに気持ち良いスポーツニュースが続くことを祈願しつつ、年末の挨拶と代えさせて頂く。

歓喜に湧いた東京五輪決定の瞬間 (C)Getty Images

※「Yahoo!ニュース 個人」2013年12月24日掲載より加筆転載

著者プロフィール

たまさぶろ●エッセイスト、BAR評論家、スポーツ・プロデューサー

『週刊宝石』『FMステーション』などにて編集者を務めた後、渡米。ニューヨークで創作、ジャーナリズムを学び、この頃からフリーランスとして活動。Berlitz Translation Services Inc.、CNN Inc.本社勤務などを経て帰国。

MSNスポーツと『Number』の協業サイト運営、MLB日本語公式サイトをマネジメントするなど、スポーツ・プロデューサーとしても活躍。

推定市場価格1000万円超のコレクションを有する雑誌創刊号マニアでもある。

リトルリーグ時代に神宮球場を行進して以来、チームの勝率が若松勉の打率よりも低い頃からの東京ヤクルトスワローズ・ファン。MLBはその流れで、ニューヨーク・メッツ推し。

著書に『My Lost New York ~ BAR評論家がつづる九・一一前夜と現在(いま)』、『麗しきバーテンダーたち』など。

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