野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、日本対アメリカの決勝戦が行われた。3-2と1点リードで迎えた9回表には、ここまでチームを投打でけん引した大谷翔平が優勝をかけたマウンドへ。
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■MLB最高峰の2人が真っ向勝負で決着
先頭のジェフ・マクニールをフルカウントの末に歩かせるも、続くムーキー・ベッツをセカンドゴロのダブルプレーに。
2死ランナーなしで迎えたのは、アメリカのキャプテンを務めるマイク・トラウト。野球ファン誰もが思い描いたトラウタニによる“夢の対決”が最後に巡ってくるという映画のような展開に、世界中の視線が注がれた。
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初球は低めのスライダーが外れてボール。2球目はトラウトが得意とする真ん中低めへ161キロのフォーシームを投げ込み、空振り。3球目はフォーシームが外れボール、4球目はど真ん中へ渾身のフォーシームで空振りを奪いツーストライク。追い込んで5球目のフォーシームは、低めに外れるも、この日最速の164キロを計測。
最後は大谷翔平が昨季最も多く投じた”スイーパー”。外へ大きく逃げる切れ味抜群のスライダーで、世界最高の打者との対決を締めくくった。
明日からはチームメートに戻るふたり。わずか6球の真っ向勝負には、WBCのエンディングに相応しい濃密な時間が流れていた。
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文●SPREAD編集部