【ユニコーンS/前走ローテ】前走オープン組は「4-9-6-51」と好調も、ルーチェドーロに不安データ

 

【ユニコーンS/前走ローテ】前走オープン組は「4-9-6-51」と好調も、ルーチェドーロに不安データ

20日に東京競馬場で行われる第26回・ユニコーンS(GIII、ダ1600m)の過去10年データを紹介する。

2月に行われたサウジダービー(ダート1600m)を快勝したピンクカメハメハ(栗東・森秀行厩舎)が日本でも重賞制覇を狙う。父系は名牝シーザリオだが母系にダンシングブレーブがいることで海外のパワーを要する馬場に見事マッチした。これまで日本では芝の短中距離を使っていたが、初の日本のダートに適性があるか見極めたいところ。

青竜S2着、端午S2着と好走が続いているレディバグ(栗東・北出成人厩舎)は2歳時から兵庫ジュニアグランプリ2着と完成度が高く、ホッコータルマエ産駒初の重賞制覇の期待もかかる。前走・青竜Sで快勝し勢いに乗っているゲンパチフォルツァ(美浦・堀井雅広厩舎)、昇竜Sの勝ち馬カレンロマチェンコ(栗東・高柳大輔 厩舎)なども虎視眈々と狙っている。

ジャパンダートダービーに向けた3歳ダート戦線を占う一戦となる。

ここでは「前走ローテ」を分析していく。

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■前走はオープン組で1600~1800mの馬を中心に

数少ない3歳ダートGIIIのマイル戦とあって、好走パターンにある前走ローテは決まっている。同コース同距離の青竜S組が【1-4-3-16】で、馬券内好走回数は8回を誇る。ノンコノユメが勝利した15年は上位3頭が前走青竜S組から好走している。しかしながら勝率は4.2%と勝ち切るには全幅の信頼は置けないところ。

むしろ、伏竜S組【1-1-0-3】や昇竜S組【1-0-1-5】のほうが、参戦数は少ないものの好走歴は多く、今年はカレンロマチェンコが当てはまる。

ちなみに、クラス別の成績に分けてみると、成績は以下の通り。

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1勝クラス【1-0-4-51】勝率1.8%、連対率1.8%、複勝率8.9%
オープン【4-9-6-51】勝率5.7%、連対率18.6%、複勝率27.1%
地方【2-1-0-5】勝率25.0%、連対率37.5%、複勝率37.5%
海外【0-0-1-3】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率25.0%

今回は前走で地方の重賞を走った馬は出走してこないが、今回気になるのが出走馬唯一の海外レース勝利馬であるピンクカメハメハだ。過去にはケイアイレオーネがUAEダービー10着から同レースに挑み3着(同着)と人気薄ながら好走している。

ボリュームゾーンは前走オープン組。逆に、1勝クラスから挑む馬は勝率、連対ともに1.8%と不発で今回はクリーンスレイトが該当する。ただ人気薄での3着が目立ち、相手までのヒモ狙いに徹して構わないか。

また、前走の距離別に成績を分けてみると以下の通り。

1400m【1-2-2-34】勝率2.6%、連対率7.7%、複勝率12.8%
1600m【4-4-5-46】勝率6.8%、連対率13.6%、複勝率22.0%
1800m【3-3-3-29】勝率7.9%、連対率15.8%、複勝率23.7%

前走は1600~1800mだった馬が中心。1400mからの臨戦は【1-2-2-34】と出走頭数の割には馬券内に絡むケースが少ない。前走が端午S(オープン・ダ1400m)からの出走は「0-2-0-11」と振るわず、ルーチェドーロにとっては不吉なデータだ。

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文・SPREAD編集部