【七夕賞/データ攻略】ボーンディスウェイとリフレーミングの「買い or 消し」 福島民報杯組で“評価爆上がり”は

【七夕賞/データ攻略】ボーンディスウェイとリフレーミングの「買い or 消し」 福島民報杯組で“評価爆上がり”は

今週は福島競馬場で七夕賞(芝2000m)が行われる。今年は7月7日に施行される本レース。馬番と枠番、それぞれ“7”を引いた馬にも別の意味で注目が集まりそうだ。

ここでは、過去10年からボーンディスウェイリフレーミングにフォーカスしたデータを取り上げる。

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ボーンディスウェイに【0.1.2.0】の追い風

前走福島民報杯は2着とあと一歩勝利に届かず。今度こそ……の想いを胸に酷暑の福島に臨むのがボーンディスウェイだ。何度もこの馬の手綱を握り、相性の良い木幡巧也騎手とのコンビで狙うジャンプアップ。重賞のメンバー相手では人気の盲点が予想されるが、前走のリベンジを後押しするデータがこちら。

・前走福島芝2000mを4角5番手以内から連対【0.1.2.0】

該当馬こそ3頭と決して多くないが、馬券内率は100%。当舞台への適性を機動力をもって証明済みの馬は信頼に値するとのデータだ。

イクイノックスらに該当の5歳世代にあたるボーンディスウェイ。かつてはドウデュースやアスクビクターモア、ローシャムパークといった同世代の強豪相手に覇を競った経験の持ち主だ。コツコツとレースを重ねてたどり着いた重賞制覇の好機。スムーズかつロスのない立ち回りが叶えば、歓喜の瞬間が訪れてもなんら不思議ではないだろう。

■リフレーミングに【0.0.0.4】の鬼門データ

その一方で、“0%データ”に該当してしまったのがリフレーミングだ。福島民報杯は前述のボーンディスウェイを大外一気の脚でねじ伏せた馬。破壊力満点の末脚が再度福島の舞台で炸裂……そんな願いとは裏腹に出現したマイナスデータとは?

・前走新潟大賞典で4角10番手以下【0.0.0.4】

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4頭すべて馬券外の“0%データ”に抵触。母数は決して多くないものの、該当馬は1番人気ロシュフォール、3番人気アルフレードをはじめ5番人気以内に支持された馬しかいないのだ。前走新潟大賞典で4角10番手以下の該当馬×七夕賞の相性は最悪の一言に尽きる。

リフレーミングについて補足すると、使われるたびに道中通過順が下がっているのも気がかり。開幕週の福島は差しがよく決まっていたものの、過去10年の本レース傾向としては逃げ先行馬が有利。大外一気の選択肢以外が難しいタイプでもあり、勝ち切るためのハードルは高いものとなりそうだ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。