【七夕賞/追い切り診断】福島巧者を“消し”と判断の辛口「B」評価 躍動感に欠ける内容と「メニュー変更の違和感」

【七夕賞/追い切り診断】福島巧者を“消し”と判断の辛口「B」評価 躍動感に欠ける内容と「メニュー変更の違和感」

第53回七夕賞(7日/GIII、福島芝2000m)には新潟大賞典2着キングズパレス、福島2戦2勝のリフレーミング、メトロポリタンS2着のレッドラディエンス、昨年の新潟記念勝ち馬ノッキングポイントなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「カレンルシェルブル」を取り上げる。

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■カレンルシェルブル

【中間調整】5歳シーズンの昨年2023年からオープンで走り始め、重賞での連対こそないものの福島民報杯勝ち、小倉記念5着、福島記念0秒2差3着など右小回りコースで存在感を示した1年となった。今年は守備範囲外と言えるGII・日経新春杯で5着と健闘。連覇を狙った福島民報杯は5着に終わったものの、ゴール前で寄られる不利があっての0秒2差で、改めて巧者ぶりを示したと言っていい。

そこからひと息入れて得意の福島で行われる重賞・七夕賞に進むのは既定路線。6月半ばに栗東へ戻り調整が進んでいる。帰厩2本目の坂路追いで負荷を掛け、レースが近づいていることを知らせ、1週前はCWで1勝クラスを追走。1秒以上の差があったとはいえ、手応えで完全に見劣って格下に届かずの入線だった。

【最終追い切り】輸送を考慮してか、坂路で単走。渋っていた馬場を苦にしたのか、手前が安定せずいささか躍動感に欠ける。最後まで馬なりを保って駆け抜けてはいたが、迫力の面でいまひとつだった。

【見解】調整の早い段階で坂路で終いにガツンと負荷を掛けるのがルーティンとなっており、日経新春杯時にはラスト1F12秒3、前走・福島民報杯では1F12秒6を計時していた。それを考えると今回の1F13秒0はいかにも物足りない。それを踏まえてレースモードになってくるはずの1週前追いも、遅れ入線だった。遅れること自体は珍しい馬ではないが、手応えで完全に見劣っていたあたりは気になる。

最終追いも上述の通り、躍動感に欠けており中間の攻め過程全体に物足りなさが漂う。そもそもこれまで1年以上続けてきたCWでの最終追いを坂路へ切り替えてきたのもどうか。コース適性を評価されある程度人気にはなりそうだが、思い切って消しの選択も考えておくべき。

総合評価「B」

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