【新潟記念/データ攻略】有力馬の連勝に黄色信号、「上がり3F」の明と暗とは

今週は新潟競馬場で新潟記念(芝2000m)が行われる。

サマー2000シリーズ最終戦となる一戦。トーセンスーリヤ、ショウナンバルディなど同シリーズでポイントを獲得してきた馬も名を連ねており、夏の王者を決めるアツい戦いが繰り広げられそうだ。

この記事ではデータ面から新潟記念を紐解き、攻略への糸口を見つけていきたい。

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■トーセンスーリヤに立ちはだかる「上がり3F」の壁

前走函館記念は2着に3馬身差の完勝。5歳春以来の重賞2勝目を挙げたトーセンスーリヤ

その5歳春の初重賞制覇は今回と同じ新潟芝2000m。コース適性も申し分なくサマー2000シリーズにもっとも近い存在と言えるかもしれないが……気になるデータを発見してしまった。

・勝ち馬の上がり3Fが34秒台前半以内時の成績【0-1-2-8】

この馬が芝で挙げた11連対すべて上がり3F34秒台後半以上。いわゆる上がりのかかる馬場巧者で、速い上がりが求められる新潟記念の性質にマッチしないのだ。

過去10年の新潟記念において、勝ち馬の上がり3Fが34秒台後半以上かかった年は2017年のみ。稍重の年であっても上がり3F34秒台前半が計時されるレース傾向を踏まえたとき、連勝に黄色信号が灯ってしまう。

■ザダルの追い風は「上がり3F」

トーセンスーリヤに前述の評価を下したことで、浮上する形となったのがザダルだ。

毎日王冠以来となった前走エプソムCで待望の重賞勝利。この馬に対しても同じ観点のデータを当てはめてるとどうなるか。

・勝ち馬の上がり3Fが34秒台前半以内時の成績【3-0-1-1】

ザダル自身の2勝を含め、ほとんど大崩れがないことがわかる。唯一の馬券圏外は昨年の毎日王冠だが、当時は稍重での施行。タフな馬場コンディションであったことは補足しておきたい。

こうして比べてみると、トーセンスーリヤとザダルはまるで水と油の関係。2頭が同時に馬券内を確保するシーンは想像しにくい。

後編ではデータ面から浮上する新潟記念の穴馬候補2頭を紹介する。

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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「新潟記念」

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家

競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。


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