ベルギー代表 デ・ブライネってどんな人?8歳のころ所属チームのコーチに「他のチームの方が練習の質が高い」

ベルギー代表 デ・ブライネってどんな人?8歳のころ所属チームのコーチに「他のチームの方が練習の質が高い」

ロシアW杯、日本代表が決勝トーナメント1回戦で対戦したベルギー代表のデ・ブライネ選手。

イングランドプレミアリーグ・マンチェスター・シティFCに所属する。視野が非常に広く、ゲームの流れを読むことができる選手。両足から繰り出される、針の穴を通すような精度のパスが特徴の選手だ。

実際、日本戦でも高精度のパスを前線に送るなど最後まで日本の脅威となり続け、最終的な逆転勝利にも貢献した。

(Photo by Richard Heathcote/Getty Images)

今回は、デ・ブライネ選手の私生活や人柄に迫ってみた。

幼少期から神童として注目されていた

4歳の頃サッカーを始める。すぐに地元メディアからは神童として注目された。デ・ブライネ選手が幼かった頃のベルギー代表は結果もふるわず、若い世代に注目が集まっていた。

幼きデ・ブライネ選手が何度もインタビューを受けている様子が映像にも数多く残っている。それこそ、ベルギー中の全てのユースクラブがデ・ブライネ選手のことを欲しがっていたという。

8歳の頃には、所属チームのコーチに「他のチームの方が練習の質が高いから、移動したい」と言ってのけたという話も残っている。いかに当時からサッカーへの意識が高かったかがわかる。

14歳の頃には、親元を離れ、「KAAヘント」のユースチームからキャリアをスタートさせた。この時から、どう自立するかを学んだ。

「自立することは、両親から学んだことだ。僕は、散財することもしなかった。将来何かやりたいことができた時のため、休暇のために貯金していた。自分のために美味しい料理を作った。14歳から、僕は一人で生活してきた

現在、父親のハーウィグさんは、デ・ブライネ選手のキャリアをマネジメントする代理人として活動している。交渉能力も高く、デ・ブライネ選手の給料を上げることや、スポンサー獲得にも成功している。

頑固な性格

性格には、頑固な側面もある。少年サッカー時代、怒りの余りサッカーゴールのポストにしがみついて一向に離れなかったことがある。3人がかりで引き離そうとしても、引き剥がすことができなかった。

その理由は、当時の監督が練習後のピッチを掃除しなかったデ・ブライネ選手を叱責したことであった。「あれはスペインでの合宿の時でした。彼が一晩中そこにい続けると言い張るので、長い長い時間、会話を彼と続けました。まるでラバ(ロバと馬のハーフのようなもの)のように頑固でした。しかし、その頑固さが今の彼を形作っているのだとも思います」と明かしている。

しかしながら、デ・ブライネ選手は基本的には寡黙で、落ち着いていて、大人しい選手だ。チームが行なった唾液調査の結果、緊張の度合いが低すぎて、関係者が心配になったほどだ。試合中も、怒りをあらわにするシーンはほとんど見られない。謙虚で、冷静だ。

ただ、時に納得できないことがあると、別の人格が現れる。2017年に行われたチャンピオンズリーグのグループステージ第3節で、審判に激怒したデ・ブライネ選手を仲裁すべく間に入ったダビド・シルバ選手に「Let me talk!(俺に話をさせろ)」と激昂するシーンを、カメラは捉えている。

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

また、試合中にボールを提供するのが遅かったボールボーイに、「ボールをよこせ、マザーファッカー」と怒鳴ったこともある。のちにこの一件を謝罪し、ボールボーイにサイン入りのユニフォームを送った。悪意はない。しかし、時に感情が爆発してしまうのだという。

両足を完全に操ることのできる理由

右足、左足とも、パフォーマンスに差がないデ・ブライネ選手。その理由は、少年時代にあった。

友人の家の庭でボールを蹴っていた時に、花壇を割ってしまったことがあった。その際にボールを蹴ることを禁止されたが、「利き足と逆の足なら、強く蹴れないから」と友人の母親を説得し、利き足と反対の左足のみでボールを蹴ることを条件に、ボールを蹴ることの許しを得た。

その制限が、気づいたらアドバンテージに変わり、両足を遜色なく操れるプレーヤーとなったのだ。

プライベートは?

奥さんの名前はミシェル・ラクロワさん。2014年ごろから付き合っており、2016年12月にエッフェル塔の前でプロポーズし、成功したのだという。

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ちなみに、ミシェルさんと出会ったのは、デ・ブライネ選手が傷心中の時期だった。当時交際していた彼女が、”同僚”と浮気していたのだ。

デ・ブライネ選手は2014年10月末に出版した自伝「Keep It Simple」の中で、昔の彼女であったレイネンさんがベルギー代表の守護神、クルトワ選手と浮気をしていたことを暴露し、同選手を批判していた。

クルトワ選手(Photo by Julian Finney/Getty Images)

しかしながら、レイネンさんによると彼女の親友とデ・ブライネ選手は以前浮気をした経験があったという。同様のことをしているのに、自分だけ批判されるのは納得がいかないということだ。

デ・ブライネ選手の両親が、レイネンさんに「息子の浮気を暴露したら、法的処置をとる」と脅しをかけていたため、いままで語ることができなかった、とも本人は明かしている。

なお、ミシェルさんはデ・ブライネ選手の母親とも仲が良く、これも結婚を決めた一つの理由であるそうだ。デ・ブライネ選手は、自身の母親と有効な関係を築くことができる女性と結婚したいと思っていたという。

2人はすでに息子を授かっている。メイソン・ミリアンくんだ。

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試合に出場できなかったチェルシー時代

デ・ブライネ選手がチェルシーに所属していたとき、ある時試合に出場することができなくなった。そこで、当時のジョゼ・モウリーニョ監督に理由を尋ねたことがある。

(Photo by Charlie Crowhurst/Getty Images)

報じられているところによると、「練習をあまりしないし、女性関係にトラウマがあり、感情的に不安定だ。自分を律することができれば、ベンチに座ることなどなくなるだろう」と答えたということだ。

そこでデ・ブライネ選手の父親も記者会見を開くなどして試合出場の機会を設けるよう要求した。移籍の可能性も示唆した。

その対応に業を煮やしたのかモウリーニョ監督は「デ・ブライネによる妨害行為にはウンザリだ。もし毎日あなたのドアを叩いて、泣き叫び、移籍をしたいと言う選手がいるなら、あなたは決断を下さなければならない。彼の父親も、彼を『泣き虫』のままにしている。彼は混乱した子どもであり、自身の感情をコントロールできていない」と発言。

のち、デ・ブライネ選手はVfLヴォルフスブルクに移籍した。2014-15シーズンは、ブンデスリーガ全34試合に出場すると10得点20アシストを記録し、ヴォルフスブルクを2位に押し上げ、年間最優秀選手賞も受賞した。

デ・ブライネ選手は2014年から知的障害を抱える人々によるオリンピック、「スペシャルオリンピックス」のアンバサダーとして活動しており、金銭的なサポートも行なっている。

(Photo by Richard Heathcote/Getty Images)

参考:https://www.theguardian.com/football/2017/oct/20/kevin-de-bruyne-stubborn–world-beaterhttps://lifebogger.com/kevin-de-bruyne-childhood-story-plus-untold-biography-facts/

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