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【アルゼンチン共和国杯/血統傾向】オルフェーヴル産駒が中心視も、一発あるのは「トニービンの血」

【アルゼンチン共和国杯/血統傾向】オルフェーヴル産駒が中心視も、一発あるのは「トニービンの血」

7日に東京競馬場で行われる第59回・アルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)の過去3年データを紹介する。

昨年のアルゼンチン共和国杯を唯一の3歳で制したオーソリティ、前走のオホーツクSを上がり最速で快勝しOP入りを果たしたアンティシペイト、前走のムーンライトHCを上がり最速で快勝した素質馬フライライクバードなどが出走予定だ。

ここでは予想のヒントになる「血統傾向」を分析していく。

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■東京芝2500mに強いステイゴールド系

2018~21年の東京芝2500mの重賞レース、つまり過去3年のアルゼンチン共和国杯と、過去4年の目黒記念における種牡馬成績は以下の通り。

まずステイゴールド産駒が最多の2勝。そして、ステイゴールドを父に持つオルフェーヴル産駒とゴールドシップ産駒がともに1勝と、この舞台ではステイゴールド系の種牡馬が1着4回、3着3回と無類の強さを発揮している。ステイゴールド産駒は有馬記念や宝塚記念での活躍を見てのとおり、もともと非根幹距離に強く、代を重ねてもその傾向は受け継がれているというわけだ。

今年のアルゼンチン共和国杯には、アイアンバローズディアマンミノルオーソリティのオルフェーヴル産駒3頭が出走予定。前年の覇者・オーソリティは母ロザリンドがシンボリクリスエス×シーザリオと、今をときめく種牡馬・エピファネイアの全妹にあたる。タフなレースになりやすい非根幹距離でこその血統構成と言える。

アイアンバローズは半兄に2013年のベルモントS覇者・パレスマリス(父Curlin)を持ち、ディアマンミノルは祖母がオークス馬・イソノルーブルと、ともにタフな長距離血統。実績面では劣るが、血統面からはプッシュできる。

■ディープは2着まで、狙いはトニービンの血

集計期間で最多15頭が出走しているディープインパクト産駒は【0-2-1-15】と2着止まりで勝率0%。今年のアルゼンチン共和国杯にも出走するアイスバブルは、2019・20年の目黒記念で2着まで、アルゼンチン共和国杯は2桁着順に敗れている。ディープ産駒は今年も5頭出走するが、“アタマ”で買うにはリスキーと言える。

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むしろ、オルフェーヴル産駒の相手に抑えておきたいのが、トニービンの血を内包する馬だ。図表のとおり、ルーラーシップカンパニーハーツクライジャングルポケットと、血統表にトニービンが入る種牡馬の活躍が目立つ。坂下からスタートし、序盤からスタミナを要求される東京芝2500m。これに元来、東京コースにめっぽう強い血が騒ぐのか、トニービンの血には警戒が必要となる。

母系も含めトニービンの血が入っている馬は、アドマイヤアルバオウケンムーンロードマイウェイゴーストアンティシペイトの5頭。とくにロードマイウェイは、父父ハーツクライ、母父ジャングルポケットとトニービンの4×3クロスを持っている。同馬は2000m以下を主戦場としてきたが、前走・京都大賞典ではタフな阪神2400mをこなし、勝ち馬から0秒3差の5着に健闘。今回、そこからさらに100m延長になるが、大穴候補として推奨したい。

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文・SPREAD編集部

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