【アルゼンチン共和国杯/データ攻略】波乱含みの難解ハンデ戦 有力馬を後押しする「好走テリトリー」とは

今週は東京競馬場でアルゼンチン共和国杯(芝2500m)が行われる。

2011年以降、5頭のGI3着内馬を輩出したJRA重賞屈指の出世レース。その一方で年に2回しか施行されない特殊コースかつハンデ戦ゆえ波乱要素も含まれる。さまざまな側面から楽しみな一戦だ。

この記事ではデータ面からアルゼンチン共和国杯を紐解き、攻略への糸口を見つけていきたい。

◆【AR共和国杯2021予想/データ攻略・後編】勝負駆けを匂わす人気の盲点 「コンビ結成」で課題克服へ

【アルゼンチン共和国杯/データ攻略】勝負駆けを匂わす人気の盲点 「コンビ結成」で課題克服へ

■オーソリティを後押しする「馬券内率100%」データ

3歳馬の身で参戦した昨年のアルゼンチン共和国杯。古馬の壁をあっさりと越え、重賞連勝を飾ったオーソリティ。ディフェンディング・チャンピオンとして臨む秋初戦。ここは昨年の勝利が斤量の恩恵ではないことを証明したい一戦だが、取り上げたいデータはこちら。

・非GIレースでの成績【4-1-1-0】

ホープフルS、有馬記念、そして天皇賞・春。これまで同馬が馬券圏外に敗れた3戦はすべてGIレースだったのだ。

それを知ってか知らずか、陣営は秋のGI戦線に目もくれず秋の復帰初戦にGIIのアルゼンチン共和国杯を選択。GIだと格負けしてしまうタイプで、自身の好走テリトリーで迎えるここは評価を落とさないようにするのがベターと言えよう。

■フライライクバードの追い風となる「馬番ひと桁番」

前走は3勝クラスを勝利。3歳春以来となる重賞に挑むフライライクバード。オーソリティをはじめ重賞連対歴のある馬が7頭を数えるメンバー構成にあって、実績不足の感は否めない。しかし、そんなマイナスデータを吹き飛ばす好材料を発見した。

・馬番ひと桁番時の成績【4-3-1-1】

唯一の馬券圏外は3着馬とハナ差の4着に敗れた5走前に限定。外枠の距離ロスがダイレクトに結果に反映されてしまうタイプである点は見逃せない。

馬番5番を引き当て、まずは課題をクリア。適度にリフレッシュされたレース間隔で臨む今回、3年目の若武者・岩田望来に初重賞タイトルをプレゼントする可能性は十分だ。

後編ではデータ面から浮上するアルゼンチン共和国杯の穴馬候補2頭を紹介する。

AR共和国杯2021予想コラム一覧

▼データ予想
◆【AR共和国杯&みやこS/騎手データ】条件合致で驚異の「連対率50%超」、東西重賞で軸にすべき4人とは

▼追い切り予想
◆【S評価】オーソリティを上回る「S」評価は人気の盲点 人馬一体で「絶好の状態」

◆【A評価】10人気以下の穴馬に高評価「A」 攻め強化は「得意シーズンの到来」

◆【A評価】条件ベストの有力馬に「A」の高評価 充実一途で「通用の雰囲気漂う」

◆【B評価】連覇を狙うオーソリティ 骨折明け初戦の評価は……

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】波乱の立役者は高いポテンシャルを誇示する人気の盲点

◆【穴馬アナライズ】前日20倍前後の穴馬 枠の恩恵で「善戦マン」から脱却へ

◆【穴馬アナライズ】馬具工夫で「ガラリ一変」 巻き返しを狙う伏兵馬に期待

◆【危険な人気馬】今年も“キレ馬”の台頭か 難解なハンデ戦で「買うべきではない」1頭とは

▼その他、データ傾向
◆【脚質傾向】逃げ馬の実績なし、府中長距離で上がり最速を記録した惨敗馬に注目

◆【前走ローテ】昨年覇者・オーソリティの連覇なるか、距離別から見えてくる穴馬とは

◆【人気傾向】上位人気を素直に信頼も、1・2番人気決着は過去10年なし

◆【枠順】オーソリティの連覇に追い風 過去10年で「最多5連対」の良枠に入る

◆【血統傾向】オルフェーヴル産駒が中心視も、一発あるのは「トニービンの血」

▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「アルゼンチン共和国杯」

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家

競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。


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