【ゴルフ】涙の復活V 原英莉花を支えた師匠・ジャンボ尾崎のアドバイス

今季3勝目を挙げた原英莉花(C)Getty Images

女子ゴルフ「大王製紙エリエール・レディース」は21日、愛媛県松山市のエリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で最終ラウンドを行った。首位スタートの原英莉花が1イーグル、2バーディー、1ボギーの68で回り、通算17アンダー、267をマーク。後続に3打差をつけ、昨年11月の「ツアーチャンピオン選手権リコーカップ」以来、1年ぶりの優勝でツアー通算4勝目を挙げた。鈴木愛、福田真未、柏原明日架が14アンダーで2位に入った。JLPGA公式サイトなどが試合の模様を伝えている。

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■「奇跡」が起きた17番、イーグルで抜け出す

後続に2打差をつけて首位スタートした原だったが、前半のアウトは1バーディー、1ボギー。パープレーを続けている間に、鈴木愛、福田真未、柏原明日架らがスコアを伸ばし、15番パー4を終えた時には、原とその3人が通算15アンダーで並ぶ大混戦になっていた。

しかし、「バック9が大事。それ以上に残り4ホールが大事。17番のパー5までジッと待つ作戦でした」と振り返ったように、追い付かれたものの焦りはなかった。そして迎えた17番。勝利の女神が原に微笑んだ。

ドライバーを右に曲げ、打った瞬間思わず「やばい」と声が出た。打球の方向には池がある。最悪の事態も覚悟したが、ボールは池の横、わずか約1ヤードのラフでギリギリ止まっていた。「もう奇跡です。歩測したら、ちょうど1歩。80センチです」と話したように、幸運が原を後押しした。続く第2打。残り214ヤードを7番ウッドでピン右8メートルに運ぶと、そのイーグルパットを沈めて、ついに混戦を抜け出した。

優勝を確信した18番グリーンでは早くも目に涙が浮かび、その後の表彰式で「今年はもう勝てないんじゃないかと思ったりもした……」と話すと、一気にあふれ出た。

■師匠が指摘「振り切りが良くない」

2019年にツアー初優勝、20年は国内メジャー2勝を果たした。その実力に加え、モデル顔負けのプロポーションと端正なルックスも相まって大ブレーク。「黄金世代」の一角として、21年はさらなる飛躍が期待されたが、ここまで勝利がなかった。海外メジャーにも挑戦したが、予選落ちが続き、さらに腰を痛めるなどして調子を崩した。

復活を遂げた要因の一つに、大会前に師匠であるジャンボ尾崎から贈られたアドバイスがある。指摘されたのは「振り切りが良くない」ということ。痛めた腰を気遣うためか、あるいは曲げたくない意識が強いためか、知らず知らずのうちにフィニッシュまで振り切れていなかった。果たして“金言”を受けた原は、今大会4日間すべて60台で回るなど好パフォーマンスを披露した。

会見では「スポーツを続けていく上で、体が資本、という意味を思い知らされた。これが何よりも勝る」と話したという。フィジカルが整いさえすれば、昨年のような活躍を再現するのは必然なのかもしれない。ラスト1試合は、ディフェンディングチャンピオンとして臨む「ツアー選手権」。輝きを取り戻した原が、連勝と連覇をかけて挑む。

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文・SPREAD編集部


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