メジャーリーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するオフシーズン最大のイベント「ウインターミーティング」も終わり、フリーエージェント(FA)やトレード交渉などがいくつも進展。大物選手の移籍が多数報じられた。
ここでは、今オフにFAとなった中から有力選手をピックアップ。獲得候補の球団や移籍先などをまとめた。※最終更新 2026/01/17/16:55
■捕手
【残留】J.T.リアルミュート(フィリーズ)
今季成績:134試合/打率.257/12本塁打/52打点/出塁率.315/OPS.699
34歳を迎えたベテランだが、球界屈指の強肩は健在。今季二塁への平均ポップタイム「1.86秒」は堂々のメジャートップ。フレーミングの指標が悪く、ブロッキングでもマイナスと守備の評価は下降気味だが、11年連続で2桁本塁打を記録するなど打撃面の安定感は十分。3年総額4500万ドル(約69億7500万円)でフィリーズ残留が決まった。
▼ リアルミュートのハイライト映像(YouTube)
■投手
【移籍】今井達也(西武→アストロズ)
今季成績:24登板/163.2回/10勝5敗/防御率1.92/178奪三振
最速160キロのフォーシームとスライダーを軸に、チェンジアップ、スプリット、カーブなど多彩な変化球も操る。獲得にはヤンキースを始め、カブス、ジャイアンツ、ブルージェイズなど多数の球団が参戦したが、ア・リーグ西地区の強豪アストロズに決定。当初の長期予想とは異なり、毎年オプトアウト可能な3年5400万ドル(出来高で最大6300万ドル)で決着。
▼ 今井達也のハイライト映像(YouTube)
菅野智之
今季成績:30登板/157回/10勝10敗/防御率4.64/106奪三振
2013年の読売ジャイアンツ入団以降、136勝を積み上げたオールドルーキーが35歳で海外移籍。1年目で2桁勝利を挙げた。来季もメジャー残留を希望しており、去就が注目される。
▼ 菅野智之のハイライト映像(YouTube)
フランバー・バルデス
今季成績:31登板/192回/13勝11敗/防御率3.66/187奪三振
球界屈指の大谷翔平キラー。今季最初の21先発では11勝4敗、防御率2.62を記録したが、最後の10先発では2勝7敗、防御率6.05と失速。被弾直後にサインミスを装って捕手に意図的に投球を当てた疑惑が出るなど、メンタル面でやや課題を抱える左腕だ。
▼ バルデスのハイライト映像(YouTube)
【移籍】エドウィン・ディアス(メッツ→ドジャース)
今季成績:62登板/66.1回/6勝3敗28セーブ/防御率1.63/98奪三振
今季のナ・リーグ最優秀救援投手賞(トレバー・ホフマン賞)を受賞。ブルペン強化を図るドジャースが3年6900万ドル(約103億5000万円)で獲得。球持ちが良くゴロ率が高いサイドスローで、フォーシームとスライダーの2球種で打者を圧倒する。ティモシー・トランペット氏の曲「Narco」に乗せてマウンドに上がる姿は、MLBでも屈指の名シーンとして知られる。
▼ ディアスのハイライト映像(YouTube)
【移籍】ディラン・シース(パドレス→ブルージェイズ)
今季成績:32登板/168回/8勝12敗/防御率4.55/215奪三振
7年総額2億1000万ドル(約315億円)でブルージェイズに移籍。今季は8勝12敗で防御率4.55と振るわなかったが、過去5年連続で規定投球回をクリアし、200奪三振をマークするなどタフネスぶりが魅力。平均97.1マイルのフォーシームとスライダーのコンビネーションで打者を翻弄する。
▼ シースのハイライト映像(YouTube)
【残留】今永昇太(カブス)
今季成績:25登板/144.2回/9勝8敗/防御率3.73/117奪三振
カブスが3年延長の球団オプション行使せず、今永側も選手オプションを放棄してFA市場に。その後、2202万5000ドル(約34億円)のクオリファイングオファーを受諾してカブスに残留した。今季は左太ももの負傷で約2カ月離脱するも、制球力は健在。空振り率と三振割合の低下が懸念されている。
▼ 今永昇太のハイライト映像(YouTube)
【移籍】ロベルト・スアレス(パドレス→ブレーブス)
今季成績:70登板/69.2回/4勝6敗40セーブ/防御率2.97/76奪三振
パドレスからFAとなり、ライバル球団ドジャースなども獲得候補となっていたが、ナ・リーグ東地区のブレーブスへ移籍。3年総額4500万ドル(約70億円)の契約を結び、来季はセットアッパーとしての起用が見込まれている。フォーシームの平均球速は98.6マイル。
▼ スアレスのハイライト映像(YouTube)
■内野手
【移籍】ボー・ビシェット(ブルージェイズ→メッツ)
今季成績:139試合/打率.311/18本塁打/94打点/出塁率.357/OPS.840
遊撃手が本職だが守備範囲は狭く、指標は平均を大きく下回る。ワールドシリーズでは初めて二塁手をこなすなど、器用な側面も持ち合わせており、空振りの少ないコンタクト能力も魅力だ。フィリーズら複数球団の争奪戦となったが、3年総額1億2600万ドル(約199億円)でメッツに移籍。新天地では三塁手を務めると見られている。
▼ ビシェットのハイライト映像(YouTube)
【移籍】ピート・アロンソ(メッツ→オリオールズ)
今季成績:162試合/打率.272/38本塁打/126打点/出塁率.347/OPS..871
2019年のデビューイヤーに53本塁打を放ち、本塁打王と新人王をダブル受賞。今季も全162試合に出場するタフネスぶりで、打率.272、38本塁打、126打点をマークした。メッツには残留せず、オリオールズとの5年1億5500万ドル(約240億円)の契約に合意。オールスターの本塁打競争に誰よりも真剣に取り組む。愛称「ポーラーベア(白熊)」
▼ アロンソのハイライト映像(YouTube)
【移籍】村上宗隆(ヤクルト→ホワイトソックス)
今季成績:56試合/打率.273/22本塁打/47打点/出塁率.379/OPS1.042
現在25歳、ヤクルトでの8年間で通算246本塁打を記録。2022年にはプロ野球史上最年少の若さで三冠王にも輝いた。獲得には、レッドソックスやヤンキースなど多くの球団が興味を示していたが、2年総額3400万ドル(約53億2000万円)でホワイトソックスに入団。3年連続で100敗と不振を極めた弱小球団再建のキーマンに。
▼ 村上宗隆のハイライト映像(YouTube)
【残留】ジョシュ・ネイラー(マリナーズ)
今季成績(2チーム):147試合/打率.295/20本塁打/92打点/出塁率.353/OPS.815
5年総額9250万ドルでマリナーズと再契約。今季のトレード期限でダイヤモンドバックスから加入し、チーム24年ぶりの地区優勝に貢献。コンタクト能力に優れ、守備や走塁でも抜け目のないプレーを見せる野球IQの高さが最大の魅力。走力はメジャー下位クラスも、今季30盗塁を記録。
▼ネイラーのハイライト映像(YouTube)
【移籍】ホルヘ・ポランコ(マリナーズ→メッツ)
今季成績:138試合/打率.265/26本塁打/78打点/出塁率.326/OPS.821
オフに膝の手術を行い、今季は勝負強い打撃で打線をけん引。ポストシーズンでは剛腕タリク・スクーバルから1試合2本塁打を記録するなど、大舞台での存在感が際立った。『ファングラフス』算出、「High Leverage(ハイレバレッジ)」では全打者トップの「wRC+259」を記録。2年総額4000万ドル(約62億3000万円)でメッツへ移籍。
▼ ポランコのハイライト映像(YouTube)
エウヘニオ・スアレス
今季成績(2チーム):159試合/打率.228/49本塁打/118打点/出塁率.298/OPS.824
今季前半戦、大谷翔平とともにナ・リーグ本塁打王を争った強打の三塁手。トレード期限でア・リーグの古巣マリナーズへ復帰。残留の可能性もあるが、本拠地球場との相性が悪く本来の打撃力が発揮できないケースが散見された。左右の守備範囲は平均以下だが、前方へのチャージには強く、ダイナミックなプレーを見せることもしばしば。岡本和真や村上宗隆など、ライバル候補の動向にも影響を受けそうだ。
▼ スアレスハイライト映像(YouTube)
【移籍】岡本和真(巨人→ブルージェイズ)
今季成績:159試合/打率.327/15本塁打/49打点/出塁率.416/OPS1.014
プロ野球通算1074試合の出場で、248本塁打を記録。2018年から23年にかけて6年連続で30本塁打以上を放つなど、球界屈指のパンチ力に加えて、高いコンタクト能力も魅力。4年総額6000万ドル(約93億円)でカナダ唯一の球団ブルージェイズと契約。新背番号は「7」に決まった。
▼ 岡本和真ハイライト映像(YouTube)
【移籍】アレックス・ブレグマン(レッドソックス→カブス)
今季成績:114試合/打率.273/18本塁打/62打点/出塁率.360/OPS.822
昨季オフ、レッドソックスと3年契約を結んだが、含まれていたオプトアウト権を行使。再びFA市場に参戦した。今季は右大腿四頭筋の張りで約2カ月離脱。打球速度は平均クラスも、コンタクト能力に優れ、一発を放つパンチ力も持ち合わせている。三塁守備も堅実。カブスと5年総額1億7500万ドル(約277億5500万円)で正式契約。
▼ ブレグマンのハイライト映像(YouTube)
ルイス・アラエズ
今季成績:154試合/打率.292/8本塁打/61打点/出塁率.327/OPS.719
2022年から3年連続で首位打者を獲得するも、今季は打率.292に留まった。二塁手から一塁手へと転向したが、守備力は平均を大きく下回る。長打力には乏しく、大型契約は難しいと見られるが、安打を打つ能力は球界でもナンバーワンクラス。屈指のコンタクトヒッターの新天地は、エンゼルスやジャイアンツ、レンジャーズなどがフィットしそうだ。
▼ アラエズのハイライト映像(YouTube)
■外野手
【移籍】カイル・タッカー(カブス→ドジャース)
今季成績:136試合/打率.266/22本塁打/73打点/出塁率.377/OPS.841
今季は薬指と小指の間に亀裂骨折を負ったが、安定した打撃と堅実な外野守備を見せた。ブルージェイズやメッツとの争奪戦を制し、球団史上初の連覇を果たしたドジャースが4年総額2億4000万ドル(約380億円)で契約。うち3000万ドルが後払いになるという。2年目と3年目にオプトアウト権が付与される。
▼ タッカーのハイライト映像(YouTube)
【残留】カイル・シュワーバー(フィリーズ)
今季成績:162試合/打率.240/56本塁打/132打点/出塁率.365/OPS.928
大谷翔平を上回る56本塁打、132打点でナ・リーグ2冠王に。近年は課題の外野守備に就くことはほとんどなく、今季も左翼手としては66イニングの出場に留まった。レッズや古巣レッドソックスなども獲得候補に挙げられたが、5年総額1億5000万ドル(約225億円)でフィリーズ残留。四球率が非常に高く、出塁にも貢献できるスラッガーだ。
▼ シュワーバーのハイライト映像(YouTube)
コディ・ベリンジャー
今季成績:152試合/打率.272/29本塁打/98打点/出塁率.334/OPS.814
外野全ポジションに加え、一塁手もこなせるユーティリティー性を持ち、守備力もリーグ有数。2019年に年間MVPを獲得後、長期に渡って低迷したため大型契約には二の足を踏む球団も多かった。直近3年間では安定した成績を残しており、外野手獲得を目指す球団にとって、タッカーの次に魅力的な存在。残留を目指すヤンキースのほか、メッツやドジャースなども獲得候補に。
▼ ベリンジャーのハイライト映像(YouTube)
関連特集
【MLBアワード2025】大谷翔平、3年連続4度目の「MVP満票受賞」 ハンク・アーロン賞ほか、主な獲得タイトル一覧





















