ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が22日(日本時間23日)、本拠地でのシンシナティ・レッズ戦に「3番DH」で先発出場。3打数無安打1四球2三振に終わり、打率は.304となった。この日は、7月3日(同4日)のサンディエゴ・パドレス戦で左手有鈎(ゆうこう)骨を骨折し、離脱していたマイク・トラウトが「2番中堅」で戦列復帰。ファン待望の「トラウタニ」が揃ったが、3-4で敗れた。
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■指揮官「本当に散々」
ワイルドカードでのプレーオフ進出へ向けて、崖っ淵に立たされているエンゼルスは負傷離脱していた主砲トラウトが復帰。50 日ぶりに再結成された大谷との「トラウタニ」を起爆剤に巻き返しを図りたいところだったが、3-1で迎えた5回に失策から3点を奪われて逆転負け。1点差で敗れたチームは、今季最多の借金4となった。
44号が期待された大谷は、第1打席から順に空振り三振、四球、空振り三振、左邪飛に倒れ、快音は響かず。復帰戦となったトラウトは4打数1安打に終わった。
フィル・ネビン監督は試合後、「もっと得点できるチャンスはあった。3本の本塁打は良かったが、それ以外のヒットは3本だけ。本当に散々だった。走者をためることもできなかった。相手投手にプレッシャーをかけられなかった。だから、それが結果につながったんだ」と話し、主砲が戦列に戻ったものの活発化しなかった打線を嘆いた。
■ワイルドカード圏内まで10差
それでも、トラウト復帰は間違いなく追い風。指揮官も「クラブハウスの雰囲気が変わる。これまではベンチで皆を助けるチームメートだったが、グラウンドに戻った今は、選手として大きな力になってくれる」と声を弾ませた。
トラウト自身も「復帰できて興奮している。まだ痛みが出ることもあるだろうけど、チームメートと一緒にプレーできてうれしい」と笑顔を見せた。そして、「望んでいた状況ではないが、我々はあきらめていない。最後まで強く戦い続けたいんだ」と前向きな姿勢を見せ、できる限り試合に出たいと抱負を述べた。
エンゼルスの残り試合は36となり、ワイルドカード圏内まで10ゲーム差。「時間はない」とトラウトも認めていたが、奇跡を信じてプレーするのみだ。
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文●SPREAD編集部