MLB公式サイトが3日(日本時間4日)、FA市場に残っている注目の先発左腕3人(ブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリー、今永昇太)を特集した。来季の勢力図に大きな影響を与えそうな3選手の動向に関心が集まっている。
◆今永昇太の争奪戦は最終局面、年明けから面談ラッシュか レッドソックス、ヤンキース、メッツなどが火花
■ヤンキースとエンゼルスも日本の左腕に関心
MLB公式サイトは「スネル、モンゴメリー、イマナガ:誰が最初に契約を結ぶ? 各投手はどこに着地するのか」と題して記事を公開した。
担当したマーク・フェインサンド記者はまず、「ヤンキースとエンゼルスは3選手全員に関心を持っており、カブス、フィリーズ、メッツ、レッドソックス、ジャイアンツはそれぞれ少なくとも2選手に興味を持っているようだ」とし、争奪戦の状況を説明。
その中で今永については「スネル(サイ・ヤング賞2回)やモンゴメリー(ワールドシリーズ制覇に貢献)のような実績はないが、この日本人は3選手の中でもっとも獲得競争が激しい」と指摘。記事はその理由について、1つは今永がスネル、モンゴメリーより1歳若いこと、そしてもう1つは予想される契約がリーズナブルであることを挙げた。
今永の契約は1年前に千賀滉大投手がメッツと交わした5年総額7500万ドルが目安となっており、スネルやモンゴメリーのようなビッグネームより低予算で獲得できる可能性が高いため、記事は「各球団にとって良いオプションになっている」と分析した。
■「日本から来る投手との契約は躊躇しない」
また、同記事は「日本のプロ野球からメジャーに来たスター選手のほとんどが成功しているため、各球団は日本の投手と契約することに躊躇しない傾向がある」とし、ダルビッシュ有や前田健太、田中将大らの活躍が今永の高評価につながっていると主張した。
移籍先については「予測は難しいが、もし今ここで答えなければならないとしたら、イマナガはメッツ、モンゴメリーはヤンキース、スネルはエンゼルスかジャイアンツと契約すると思う」と予想。さらに記事の見出しになっている「誰が最初に契約を結ぶ?」については、ポスティング期限が11日(同12日)に迫っている今永がまず契約するとした。
前日2日(同3日)のMLB公式サイトに掲載された記事では、執筆したトーマス・ハリガン記者が、今永の最適移籍先としてレッドソックスを指名しており、今回メッツを推したフェインサンド記者とは見解が分かれている。
市場にはコディ・ベリンジャー、マット・チャップマン、テオスカー・ヘルナンデスら大物打者もまだ残っており、トップリリーバーのジョシュ・ヘイダーも新天地が決まっていない。
年が明け、いよいよ契約ラッシュとなるか。まだまだ目が離せない状況だ。
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文●SPREAD編集部