堀口恭司「ブレイキングダウンは好きじゃない」、朝倉未来「本物志向だけでは経営がきつい」 両者が語る格闘技界の現在と未来

 

堀口恭司「ブレイキングダウンは好きじゃない」、朝倉未来「本物志向だけでは経営がきつい」 両者が語る格闘技界の現在と未来
朝倉未来 撮影:SPREAD編集部

総合格闘家の朝倉未来堀口恭司は3日、YouTubeで対談動画を公開。ATT(アメリカン・トップ・チーム)所属の堀口が、昨秋に朝倉兄弟が発足したJTT(ジャパン・トップ・チーム)に訪問、両者がプロデュースする格闘技団体と、格闘技界の未来を語った。

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■朝倉未来自らBreakingDownの問題点を指摘

過去には格闘技専門誌で対談を行っている両者だが、以降は接点もなく、弟・海が堀口と対戦した際にはセコンドへついた朝倉。両者、競合意識について問われると、意識的に距離を置いていたわけではないとしたが、朝倉は「もし、弟がフライ級に階級を下げるなら」と、海外でフライ級変更も示唆している弟・海の動向次第では再び“対角線上”に立つ構えを見せた。

また、それぞれが格闘技団体をプロデュースしている点について、堀口は「BreakingDownブレイキングダウン)はあまり好きじゃない」と本音をポロリ。一方、朝倉は堀口がエグゼクティブプロデューサーを務めるTOPBRIGHTSトップブライツ)について「本物志向だけでは経営がきつい。注目度がないとお金が集まらない」と返した。

ただ、朝倉はBreakingDownが抱える現状の問題点を吐露。「僕も手に負えないくらい力を持ち過ぎて、朝倉未来の認知度を超え始めている。努力しているトップの選手より、ポッと出た不良が注目され、それがカッコいいとされてしまっている」と自ら指摘した。

■ともに“原石”の発掘に意欲

話題は両者が主戦場としている「RIZIN」にも及び、「煽りは凄くいいけど、YouTubeやTikTokの使い方とかあまりわかっていなくて、もっと選手に注目させる方法があるんじゃないか」と朝倉。堀口も「これからの時代、それができないと有名になっていけない」と同調した。

格闘技界の新たなスターの発掘について問われると、朝倉は「僕らはアウトサイダー(THE OUTSIDER)から成り上がった。注目が集まるところに原石がいると思う。そこから誰かを育てないと、BreakingDownも大義名分がなくなり、ただ悪影響のある団体になってしまう」とした。

“原石”の発掘について堀口は「お金がなくて挑戦できない選手も多く、そこを(BreakingDownやTOPBRIGHTSで)クリアできるのはいい」とし、続けて朝倉は「いきなりRIZINに飛び級でいくのはなかなか難しい」と各団体の存在意義を語った。

また、1月21日に行われる「TOP BRIGHTS.1」の注目カードについて問われた朝倉は、自身が2018年9月の「RIZIN.13」で対戦したカザフスタン出身のカルシャガ・ダウトベック(vs.松嶋こよみ)を「めちゃ強かった」と評価した。

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堀口は「観に来てくださいよ」と投げ掛けると、朝倉はスマホでスケジュールをチェック。残念ながら予定があり現地観戦を断念したが、その試合は観たいと語った。

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(SPREAD編集部)