ヤンキースは11日(日本時間12日)、本拠地ヤンキースタジアムでカブスと対戦し、11-0で大勝した。この試合ではヤンキースのコディ・ベリンジャー外野手が3本塁打を放ったほか、アーロン・ジャッジ外野手は“ホームランキャッチ”を見せるなどスター選手が躍動し、チームの5連勝に貢献した。
◆【実際の動画】ジャッジが好守連発、PCAの本塁打性の打球をフェンス際でキャッチ!終盤にもスーパープレーで本拠地熱狂!
■ダイビングキャッチも披露
ジャッジの卓越した能力は打撃だけじゃない――。これまでにも大谷翔平投手(ドジャース)が放った本塁打性の当たりを“ホームランキャッチ”するなど好守を見せてきたが、この日もスーパープレー連発でスタジアムを沸かせた。
まずは4回。打席にはカブス5番、売り出し中の「PCA」ことピート・クロウ=アームストロング外野手。ヤンキース先発カルロス・ロドン投手が投じた直球を引っ張ると、打球はグングン伸びて右翼席へ着弾……と思われた瞬間、右翼手ジャッジがフェンス際でタイミング良くジャンプ。2メートル1センチの巨体を目いっぱい伸ばし、スタンドイン確実だった打球をグラブに収めた。
さらに、続くダンスビー・スワンソン内野手が放った打球も右方向へ。今度は鋭いライナー性の当たりで、右前打になると思われた。しかし、猛然と前進してきたジャッジが飛び込み、ダイビングキャッチに成功した。
■同僚絶賛「すごいプレー」
そして、スーパープレーは8回にも飛び出した。2死二、三塁のピンチで、カブス2番カイル・タッカー外野手が放った打球は右翼線へ飛んだ。すると、“快足”を飛ばしたジャッジがライン際でダイビングキャッチを敢行。またしても超美技を披露し、失点を防いだ。
10勝目を挙げたロドンは試合後、ジャッジの守備に感謝。特にタッカーの打球を候補した8回のプレーを称賛。「いやぁ、あれはすごいプレーだった。ジャッジはタッカーに対して、どちらかというと中堅寄りに守っていたんだ。それにもかかわらず、あの大きな体で相当な距離をカバーし、ライン際で飛び込んでくれた。本当によく捕ってくれたよ」と話した。
また、アーロン・ブーン監督はジャッジについて「彼は本当に優れたアスリートだし、守備の基本も非常にしっかりしている。肩も強いし、その送球の正確さも素晴らしい。そして、今夜は素晴らしいプレーがいくつもあった。まさに守備で輝いた一日だった」と称賛した。
この日は2打数無安打で、待望の35号はお預けとなったジャッジ。37、38号を放ったカル・ローリー捕手(マリナーズ)に水をあけられたが、守備能力の高さでチームに貢献した。
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