【カタールW杯】“怪物ムバッペ”擁するフランスか、“サッカーの母国”イングランドか タレント軍団が対する大一番

 

【カタールW杯】“怪物ムバッペ”擁するフランスか、“サッカーの母国”イングランドか タレント軍団が対する大一番
W杯2連覇を狙うフランス代表(C)Getty Images

■攻撃力と豊富な選手層

豊富なタレント力を誇るイングランド代表(C)Getty Images

FIFAランキング5位のイングランドは前回ロシア大会でベスト4、EURO2020(欧州選手権)では準優勝と近年の国際大会で着実に実績を残してきており今大会も優勝候補の一角である。GSではイラン相手に6ゴールの大勝を収めると、アメリカに0-0、ウェールズに3-0で危なげなく首位突破。迎えた決勝トーナメント1回戦でもアフリカの難敵セネガル相手に3-0と攻守に渡り安定した戦いを見せてきた。

ガレス・サウスゲート監督が率いるチームの最大の魅力はどこからでも点が取れる攻撃力と、豊富な選手層にある。前回大会得点王のハリー・ケインはここまで1得点だが、周りを固めるブカヨ・サカマーカス・ラッシュフォードが3得点と結果を残す。アシスト役としても優秀なケインの持ち味が引き出されており、一人のエースに頼ることなくチームが機能するのが強みである。

そして中盤には今大会のヤングスターの一人であるジュード・べリンガムが君臨。ドルトムントでプレーする19歳は、今大会ここまで全4試合に先発出場するなど中心を担い、試合の組み立てから前線への飛び出しまで縦横無尽にピッチで暴れている。今大会での躍動から世界中から注目を集めており、この大会を機にさらなるビッグクラブへのステップアップを果たす可能性も十分だ。

■ムバッペ対策のカギ握るキーマン

フランスと対するイングランドの焦点となるのがムバッペ対策である。

この試合のカギを握る怪物に対して、マッチアップが想定されるのが右SBでの先発が予想されるカイル・ウォーカー。圧倒的なフィジカルとスピードを誇る世界でも有数のSBは、チャンピオンズ・リーグでムバッペと対戦しており、完封した経験を持つ。この1対1を制するかは、拮抗した展開が想定される中でも1番のポイントといえるだろう。

準々決勝の中でも屈指のビッグマッチとして日本時間11日に行われるフランスとイングランドの一戦。ともに豊富なタレントを擁する中で、この大一番を制するのは2連覇を狙うフランスか、それとも“サッカーの母国”イングランドか。今大会の優勝争いを左右する戦いに注目だ。

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文●井本佳孝(SPREAD編集部)

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