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【MLB】千賀滉大、「3球で終わる」と自信もお化けフォークの敵は“寒さ”か さらに「むちゃくちゃ楽しい」と満面の笑み

【MLB】千賀滉大、「3球で終わる」と自信もお化けフォークの敵は“寒さ”か さらに「むちゃくちゃ楽しい」と満面の笑み
ニューヨーク・メッツの千賀滉大 (C) Getty Images

ニューヨーク・メッツ千賀滉大は、5日(日本時間6日)に本拠地シティ・フィールドにて行われたコロラド・ロッキーズ戦に先発。6回を投げ4奪三振4四球無失点の投球で、今季4勝目を挙げた。与えたヒットはわずか2本の好投だった。

◆【実際の映像】ピッチング・ニンジャも「消える魔球」と称賛、千賀滉大の「フォーク」

■「これで何が困るんかな?」と思っていた

その千賀は7日、NHKの番組でボストン・レッドソックスを世界一へと導いた上原浩治のインタビューに応え、開幕当初の課題について語った。上原は日本時代の千賀のフォークがまっすぐ大きく縦に落ちたのと比べ、メジャーでのフォークはシュート気味に流れてしまう点を指摘、これについて「寒さのためではないか」と問題提起した。

メジャー・デビュー戦はドーム開催だったため、摂氏20度の環境で好投。しかし、その後は10度前半の気候で苦戦を強いられている。

千賀は「自分の投げたい球を扱えていることが、あまりにもできていなさすぎて、やっぱりちゃんとストライクゾーンから縦にしっかり落ちてくれるのがいい。今はストライクゾーンに行っても、こう横に流れてしまう」と自身のお化けフォークに納得がいかない様子だ。

また上原が指摘する寒さについても「正直、キャンプ地でやっているときは、暑くて手にボールがすごい馴染んで『これで何が困るんかな?』と思ったんですけど、みんなに『寒くなったら変わるよ』とずっと言われてたんです。いざ本当に寒い場所で投げてたら、本当に(ボールが)手につかなくて」と、寒さが敵である点を認めた。

この対策として握りを変更「指が(ボールに)当たる面積を多くしている」と述べ、これがフォークに微妙な違いを与えているようだ。

それでも千賀は「ちゃんとしたフォークが投げられたら、ちゃんとストライクゾーンに行って、バッターが『はい、甘い』って思った瞬間にワンバウンドになる球が投げられたら正直、3球で終わると思うんですけど、それが投げれないんで『じゃあ、どうしょうか』っていう感じです、今は…」と自信のほどと、投球の難しさ語った。

だが、インタビューの最後を「でも、めちゃくちゃ楽しいです、本当に僕…」と満面の笑みで、4勝目のピッチング同様にピシャリと締めくくった。

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千賀はここまで4勝1敗、32回を投げ36奪三振で防御率3.38としている。

本拠地ニューヨークも5月の終わりには気温が上がり、それは9月まで続く。その暖かさを迎えた時期、千賀の本当のお化けフォークがベールを脱ぐ。

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文●SPREAD編集部