ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は今季、野手としてはア・リーグトップの44本塁打を放ち、投手としても10勝を挙げる歴史的なシーズンを過ごした。しかし、右ひじの靭帯を痛めた影響で19日(日本時間20日)に手術を受けるなど、一足先にシーズンを終えることになった。
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■レッズ戦での投打にわたる奮闘に再注目
そんな大谷の2023シーズンを回想したのが米老舗雑誌の『ザ・ニューヨーカー』。「ショウヘイ・オオタニとは夢だったのか?」と題した記事を掲載し、今季を振り返っている。
記事の冒頭では「1カ月たった今でも夢のようだ」とつづられた後、大谷が右ひじ靭帯損傷により降板することになった8月23日(同8月24日)のシンシナティ・レッズとのダブルヘッダーについて言及。
「彼のマウンドは早々に終了し、投球の形も完ぺきではなかった」としながら、「彼は2三振を奪い、今季44本目となる442フィートの本塁打を放ったのだ」とアクシデントのなかでも投打にわたり奮闘したこの試合を振り返っている。
また、右ひじの怪我に見舞われた直後に野手として出場した第2試合にも注目。5回の第2打席で二塁打を放った後に見せたレッズの遊撃手、エリー・デラクルーズとの交流シーンに触れ、「レッズの新人遊撃手はオオタニのもとに駆け寄り、まるで本物であることを確認するかのようだった。ふざけて彼の腕を数回突き、オオタニは笑いながら誉め言葉を返した」と仲睦まじいやり取りを回想している。
投手としてのシーズンを終えた大谷はその後、わき腹の炎症により野手としての出場も断念。シーズンを一足先に終えることになってしまった。それでも、大谷が投打にわたり見せたレッズ戦での奮闘劇、また若き新星と交わしたこの日の一部始終の様子は、野球ファンの脳裏に刻まれていることだろう。
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文●SPREAD編集部