MLBは1日(日本時間2日)に、今季の世界一をかけたワールドシリーズが決着。
第5戦は、ア・リーグ覇者のテキサス・レンジャーズがアリゾナ・ダイヤモンドバックスに5-0で快勝。4勝1敗で球団初の世界一を達成した。
シリーズMVPには主砲のコーリー・シーガーが選出。ロサンゼルス・ドジャース時代に続いて自身2度目、史上4人目の複数回、両リーグでの受賞は史上初の快挙となった。
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■ガルシア離脱後も打線をけん引
最大7試合、4勝先取制で行われるワールドシリーズ。第2戦以外を制し、レンジャーズが3勝1敗で王手をかけて迎えた注目の第5戦。この日は両チームの先発が好投、ワールドシリーズに相応しい緊迫感のある好ゲームとなった。
試合は0-0で迎えた7回表、レンジャーズがダイヤモンドバックス先発のザック・ギャレンを攻略。シーガーの左前安打を皮切りに、ルーキーのエバン・カーターが二塁打、ミッチ・ガーバーの中前適時打と続き3連打で1点を先制。9回表にも、相手のミスにつけこみ4得点。マーカス・セミエンが2ラン本塁打を放ち、試合を決めた。
MVPに選ばれたのは、この日先制点の口火を切った主砲のシーガー。ポストシーズンでは打率.318、6本塁打、12打点、OPS1.133の大活躍。ワールドシリーズ第1戦では土壇場9回に2点ビハインドを追いつく同点本塁打。第3戦、第4戦でも一発を放ち、強力打線の中核として圧倒的な存在感を放ち続けた。
シーガーは現地メディアらの取材に応え「このチームで優勝できてよかった。簡単じゃなかったけど、チームフロント一体となって辿り着けた」と落ち着いた様子で喜びを嚙みしめていた。
この日、先発で6回無失点の好投を見せたネイサン・イオバルディは「今年すごく長いシーズンだったが、ここに辿り着けてよかった。今日のピッチングは苦労したけど、カッターが有効だったので何とか投げ切ることができたよ」。ポストシーズン4勝負けなし、学生時代から2度のトミー・ジョン手術を乗り超えた右腕が、歓喜の輪で笑顔を弾けさせた。
2023年のワールドシリーズは、レンジャーズがダイヤモンドバックスに4勝1敗で頂点へ。球団創設63年目、テキサス移転52年目で初の世界一を掴み取った。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)