卓球の張本美和(木下アカデミー)は26日、川崎市内でフィギュアスケートの島田麻央(木下アカデミー)と対談を行った。
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■卓球、フィギュアそれぞれで飛躍する同年代
張本は今季、国際大会で存在感を高めると世界ランキングを13位まで上昇させ、14日から名古屋で行われた「WTT女子ファイナルズ」へ出場。また、11月に行われたパリ五輪の第6回選考会では初優勝を果たすなど、群雄割拠の女子卓球界でも注目株として名を高めた。
また、同じく15歳の島田もフィギュア界の未来を担う逸材。24日まで行われていた全日本選手権で、202.18点で坂本花織(シスメックス)、千葉百音(木下アカデミー)に続く3位入った。ジュニア世代の大会で上位に名を連ねる期待のホープで、将来的に日本を背負う選手として期待がかかる。
木下卓球場で行われたのが、張本と島田による卓球ラリー。張本によるレクチャーの後、島田がラケットを握り実際に体験。木下アビエル神奈川の中澤鋭監督や、張本がアドバイスを送る場面が見られた。
後半に実現した“15歳対談”では張本が体重管理について質問。島田は「増えたりすると重くて飛べないので、試合前は制限して食べ物に気をつけたり走ったりする」と工夫を語り、張本も「重くなると動きが鈍くなる」とこの意見に賛同していた。
■ジュニアからシニアで飛躍する両者
島田からは試合前の緊張への向き合い方に関する質問があり、張本は「練習で緊張するタイプで試合中はあまり緊張しない。緊張するときは音楽を聴いたりダンスをしたりするのが好き」と明かし、「普段の練習で緊張しても大丈夫なくらい練習している」と普段の練習にフォーカスすると語った。この意見には島田も「参考にしたい」と頷いていた。
ジュニア年代からシニアの世界へまたぎ活躍する両者。張本は「たくさん経験のある強い選手と試合をして、得たものを改善していけば今のトップの人たちと戦うことができる」と今後に意欲を見せ、島田も「ジャンプだけでなく、表現だったりスケーティングの面でシニアの選手と練習する機会があるので見習いたい」とシニア世代での活躍を誓った。
対談の最後に張本は「この日を楽しみにしていたし、緊張したけど、優しい人だなと思った」と初対面を語り、島田も「あまり他競技と関わることがなかったので、同い年の凄い選手と関われて、卓球も教えてもらっていい経験だった」と満足感を示した。
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(Y.Imoto/SPREAD編集部)