卓球の「WTTチャンピオンズ・モンペリエ」は28日、女子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング9位の伊藤美誠(スターツ)は、同31位のエリザベタ・サマラ(ルーマニア)と対戦。ゲームカウント2-3で敗れ、初戦敗退となった。
日本の実力者を相手に逆転勝ちを収め、殊勲の勝利を挙げた36歳のベテランについて、大会公式サイトが称賛している。
◆本命の世界3位・中国選手がストレート負けの大波乱「衝撃スタート」 前週Vの張本美和ら日本勢にも優勝のチャンス
■「スーパースターが転落」
上位進出を狙った伊藤が初戦で対戦したのは、ルーマニアの技巧派・サマラ。過去2戦2勝と好相性を誇っていた相手だった。第1ゲームこそ9-11で落としたものの、確実性を高めた伊藤が第2、第3ゲームを連取し、先に王手をかけた。
しかし、中盤以降に待っていたのはまさかの展開。第4ゲームでは伊藤が7-1とリードしていたが、サマラが終盤に7連続ポイントを奪い、9-11と逆転。最終第5ゲームでも、伊藤が先にリードして試合を優位に進めたものの、終盤の5連続ポイントで逆転を許し、初戦で敗退となった。
大会を主催するWTT公式サイトは「モンペリエでまたもスーパースターが転落、ミマ・イトウが早々に敗退」と見出しを打ち、第7シードで臨んだ伊藤の敗退を伝えた。
記事では、伊藤が中盤まで主導権を握っていたことに触れ、「力強い反撃で軌道修正を図り、第2ゲーム、第3ゲームを制して優位に立ったかに見えた」としたうえで、「終盤に逆転劇が待ち受けていた。サマラが逆転の策を講じ、5ポイントを獲得。モンペリエで忘れられない勝利を飾った」と、劣勢を跳ね返したサマラの勝利を伝えている。
試合後、サマラは「最後は少し運が良かった。7-9(2-2)の場面では優位に立てたし、9-9のときはネットボールもあって運が良かった」とコメント。それでも、「自分のパフォーマンスには本当に満足している。信じられない。彼女に勝てるとは思わなかった」と語り、伊藤相手の勝利に満足感を示した。
伊藤が勝利に近づいていた展開を覆したサマラ。36歳の技巧派サウスポーが、フランスの地でサプライズを起こした。
◆本命の世界3位・中国選手がストレート負けの大波乱「衝撃スタート」 前週Vの張本美和ら日本勢にも優勝のチャンス
◆【最新】張本美和が国際大会逆転Vで7位 準優勝の早田ひなは12位、橋本帆乃香が初のトップ10入り|卓球女子世界ランキング(2025年第44週)
◆「素晴らしいカット技術」橋本帆乃香が“対日本選手”に見せた好ラリーに注目 長﨑美柚に勝利は「驚異的な逆転劇」


















