18日にイタリアへ向けて出国したバレーボール男子日本代表の石川祐希。今季からプレーするセリエAの強豪ペルージャの練習に合流し、早速汗を流した。同クラブの公式サイトや地元メディアなどが初日の様子を伝えている。
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■イタリア語でファンへメッセージ
ペルージャの公式X（旧ツイッター）は21日、「やっと一緒になれた！」とつづり、練習に合流した石川を歓迎。石川と同じくミラノから移籍してきたアルゼンチン代表のアグスティン・ロセルとウェイトルームで談笑する写真などを公開した。
これに先立ち、石川は同Xを通じて「チャオ。ペルージャに来ることができて、とてもうれしく思っています。新しいホームで、皆さんの前でプレーすることを楽しみにしています。ぜひ、アリーナで会いましょう」と流ちょうなイタリア語を操り、ファンに向けてメッセージを送った。
その後、地元メディアなどの取材に応じた石川は「ペルージャは勝ち星が多く、非常に素晴らしい選手が揃っている。私もここでさらに成長できると感じ、自分にとって完璧なチームだと思った」と移籍理由を明かした。
さらに今季の目標について問われると「まだ一度も優勝を経験したことがないので、最初の目標は優勝すること」と話し、まずはリーグ制覇をターゲットに掲げた。そして「今年は欧州チャンピオンズリーグもある。私はこの大会に出場したことがないので、チャンピオンズリーグのタイトルも目標のひとつ」とし、国内と欧州のダブル制覇に意欲を見せた。
■「プレーするのが待ち切れない」
そのほか、昨季までライバルとして対峙してきたペルージャの印象については「ファンがプレッシャーをかけてきて、プレーするのが大変だった。だけど、今季からは一緒に戦う仲間。ファンが我々にたくさんの自信と感動を与えてくれると思うので、観客の前でプレーするのが待ち切れない」と話し、開幕を待ちわびた。
日本においてセリエAのペルージャといえば、サッカー界のレジェンドである中田英寿を思い浮かべる人も多いだろうが、イタリアも同様。地元ウンブリア地方の情報を発信する「Giornale dell’Umbria」は「サッカー界のヒデトシ・ナカタから25年、今度はバレーボール界でまた1人の日本人スターがペルージャで誕生しようとしている」と紹介した。
28歳の石川は中大時代に留学したモデナから始まり、ラティーナ、シエナ、パドヴァ、4年間在籍したミラノとイタリアのチームを渡り歩き、2024―2025シーズンからペルージャでプレーする。
ペルージャは昨季、リーグ戦だけでなくカップ戦のコッパ・イタリアも制した強豪。各国の一流選手が名を連ね、バレーボール界の「銀河系軍団」というべき存在。石川がこのビッグクラブでどのような活躍を披露してくれるのか、秋からの戦いに注目が集まる。
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