MLBは15日(日本時間16日)、ブレーブスの本拠地トゥルーイストパークで毎年恒例のオールスターゲームが開催された。試合は6-6のまま9回裏が終了、延長戦特別ルールのホームランダービーに持ち込まれ、ナ・リーグが4-3で勝利した。
カブスのピート・クロウ=アームストロング外野手は「9番中堅」で初出場。安打を記録し、スーパースターたちとの競演で存在感を示した。試合後には、ともにスタメンに名を連ねたドジャースの大谷翔平投手について語っている。
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■「球場で誰よりも楽しそうにプレーする」
「PCA」の愛称で知られるクロウ=アームストロングは試合後、記者から「今日の経験で将来一番覚えていそうなことは何か」と問われると、「皆の仲間意識に驚いたよ。クレイトン・カーショーもハンター・グッドマンもアンドリュー・アボットも、リスペクトし合っていて凄く良かった。色々な人と少しずつ知り合えて、試合前に良い感じのミーティングもあってさ。たぶん、試合前の全てを一番覚えているんじゃないかな」と、初出場の喜びを噛み締めていた。
また、MVP争いのライバル大谷については「ショウヘイのことは超尊敬している。球場で誰よりも楽しそうにプレーする選手だと思うよ。凄く喜びに溢れているんだよね。議論の余地はあるかもしれないけれど、俺の考えではリーグで1、2を争う選手じゃないかな。彼のプレーは、まるで『大人と子供の差』って感じで圧倒的。でも、ダッグアウトに戻るとふざけて砕けた雰囲気を作り出すんだ。あの名声とかプレッシャーの中で、彼の振る舞いや皆へのリスペクトは本当に凄いと思う」と称賛しきりだった。
カブス期待の23歳「PCA」は、2023年にメジャー初昇格を果たすと、昨季は屈指の俊足を武器に中堅手のレギュラーに定着。今季は95試合に出場し、打率.265、25本塁打、ナ・リーグ2位の77打点を記録するなど、打撃面でも大きく飛躍した。米データサイト『ファングラフス』が算出した勝利貢献度「WAR(Wins Above Replacement)」では、リーグトップの4.9を記録している。後半戦、大谷のMVPを脅かすさらなる活躍を見せられるか。
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