ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は21日(日本時間22日)、敵地ロジャースセンターで開幕するブルージェイズとのワールドシリーズの先発投手を発表した。
オンライン取材に臨んだ指揮官は、リーグ優勝決定シリーズと変わらず第1戦がブレイク・スネル投手、第2戦が山本由伸投手と明言。第3戦以降は「状況を見てから判断する」と話すに留めたが、タイラー・グラスノー投手と大谷翔平投手を起用する可能性が高そうだ。第1戦のポイントは、ブルージェイズ打線の“最大の強み”を抑え込めるかにかかっている。
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■空振りをしないブルージェイズ
今季のワールドシリーズは、24日(同25日)から開幕。第1戦登板予定のスネルは、ロジャースセンターでキャリア通算8試合に先発。3勝3敗、防御率2.63の成績を残している。
主力打者との対戦成績を見ていくと、ブラディミール・ゲレーロJr.内野手とは9打数2安打3四球(打率.222)と抑え込んでおり、本塁打も浴びていない。リーグ優勝決定シリーズ第7戦で決勝3ランを放ったジョージ・スプリンガー外野手とは、15打数4安打2四球(打率.267)。チーム最多安打のボー・ビシェット内野手は7打数1安打3三振(打率.143)、ドールトン・バーショ外野手は8打数2安打(打率.250)で、上位打線との相性は悪くない。
2023年にはリーグ最多の99四球を与えながら、同2位の年間234奪三振を記録したスネル。今季も四球率10.2%は全体下位18%と振るわないが、リーグ屈指の空振り率と三振割合は健在。対するブルージェイズは、今季のチーム打率.265が30球団トップ。ボールゾーンのコンタクト率63.3%も1位で、ストライクゾーンのコンタクト率84.8%は同2位と「空振りをしない」のが最大の特徴だ。
第1戦は、スネルがブルージェイズ打線から空振りを奪えるかどうか。制球を乱して走者を背負っても、ギアを上げて相手を抑え込む持ち味が出せるかにかかっている。
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