アンディ・マレー、テニスの再開時期は「世界が正常に機能してから」

新型コロナウイルス感染拡大の影響でテニス界は大きな影響を受けている。すべてのプロツアーは7月中旬まで停止し、4大大会のウィンブルドン選手権中止が決定した。

全仏オープン9月下旬への延期が決まり、全米オープンも開催の可否は「状況を見ている」段階だ。ウイルスの拡散を遅らせるために各国は渡航を制限しており、国際的な移動はできない。

グランドスラム3度優勝を誇るアンディ・マレー選手は、テニスファンは彼らが愛するスポーツと再会するまでしばらく待たなければならないだろう話した

主要な大会は世界の機能回復を待たなければならない

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「全仏オープンを例に取ると、そのときまでにヨーロッパの状況は改善してるかもしれませんが、まだ問題を抱えている国があるかもしれません。たとえば南米ではまだ問題が続いていて、フランスは南米や特定の国からの飛行機の受け入れを禁止しているかもしれません」

特定の大陸や国の選手が出場できない状態でのトーナメント開催にマレー選手は否定的だ。

「テニスが再開するためには、全世界が正常に機能し、普通に旅行できる状態だと感じられないといけないでしょう。特に主要な大会はそうです」

アンディ・マレーにもあった体調の異変

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マレー選手が暮らす英国でも新型コロナウイルスの感染者は急速に増えている。13万人を超えても増え続ける感染拡大のペースに検査能力が追いつかず、すべての疑い例を検査できていないのが現実だ。

マレー選手は「私も4週間前に2、3日ほど体調を崩しました」と軽い体調不良があったことを明かし、5日ほど自己隔離して過ごしたと話す。

「私が話したほとんどの人は何らかの症状があり、少し気分が悪いと感じていますが、実際に検査を受けるのは非常に難しいです。でも、検査は重症者や、最前線で働くNHS(国民保健サービス)職員のために温存しておくべきでしょう」

自宅待機で感じる父親の喜び

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ケガからの復帰を目指して3月のマイアミ・オープンに出場する予定だったが、大会はウイルスの影響で中止になってしまった。マレー選手は「体調が良かったし、いいテストになるだろうと思っていた」と残念がる。

ツアーが中断している間、マレー選手はロンドン近郊の自宅で夫人と3人の子供たちと過ごす。ここでマレー選手は、多忙なプロ生活で取り逃してきた父親の喜びを最大限に感じている。

「ツアー生活をしていると、子供が初めて歩いたとか、ハイハイしたとかのイベントを見逃してしまうことがあります」

マレー選手は夫人との間に2016年と2017年に女児を授かり、2019年には長男となる第3子も生まれた。

2016年はマレー選手が2度目のウィンブルドン制覇を果たし、リオ五輪の男子シングルスで優勝して同種目初の五輪連覇を達成した年だ。現行のシステムでは英国男子初の世界ランク1位の座にも就いた。

選手としては絶頂期だったが、それだけに父親として子供の成長を見守る時間は取れなかった。2017年には現在まで続く股関節のケガにも見舞われた。

「初めて母親や父親にしがみつかずに泳ぐことができました。小さなことに見えるかもしれませんが、親にとっては違います

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