【MLB】変化球攻めに苦しむ大谷翔平 米記者は「スランプ」と指摘 開幕6試合で8三振

 

【MLB】変化球攻めに苦しむ大谷翔平 米記者は「スランプ」と指摘 開幕6試合で8三振
エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は12日(日本時間13日)、本拠地でのマーリンズ戦に「1番DH」で先発出場。第1打席から3打席連続三振を喫したが、8回の第4打席で右前打を放った。3試合連続安打をマークしたものの、打率.160で本塁打と打点はゼロが続いている。開幕から25打席ノーアーチは、2019年と並んで自己最長になった。試合はエンゼルスが9回サヨナラ勝ちを収め、3勝3敗の勝率5割にした。

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■25打席ノーアーチは19年以来

大谷はこの日も左腕に苦戦した。初回の第1打席は、カウント1-2から相手先発ヘスス・ルサルドのカーブを捉え切れず、空振り三振。3回に迎えた第2打席は、ルサルドのカーブに手が出ず、今度は見逃し三振に倒れた。6回の第3打席は、2番手左腕タナー・スコットの外角攻めに対して力のないスイングが続き、カウント2-2から最後はスライダーにバットが空を切った。

第4打席は意地を見せ、救援右腕サルサーの初球チェンジアップを右前に弾き返し、3試合連続安打をマークした。しかし、その後、投手のけん制に飛び出し、二塁へ向かうもタッチアウト。焦りからなのか、らしくないプレーで盗塁死が記録された。

9日(日本時間10日)のヒューストン・アストロズ戦でも3打席連続三振を喫しており、開幕6試合で早くも8三振となった。この日のように外角にカーブ、シンカー、スライダーなど変化球を集められ、力のないスイングが目立つほか、早いカウントで高めに直球が来ても、それを打ち損じているケースもある。

大谷のパフォーマンスを受けて、AP通信のグレッグ・ビーチャム記者が「ショウヘイ・オオタニは今日3三振し、ホームゲーム6連戦で8三振。ア・リーグMVPはシーズン開幕後、24打数3安打とスランプに陥っている」とつづったように、このツイートのあと1安打出たとはいえ、“スランプ”という言葉が現実味を帯びている。

この日は、体調不良で前日スタメンを外れたマイク・トラウトが先発に復帰。しっかり2四球を選んで出塁した。さらに、大谷、トラウトと並ぶ看板打者のひとりであるアンソニー・レンドンにも待望の1号が出た。1番大谷、2番トラウト、3番レンドンと続く打線は、今季のチームのウリだったはず。複数メディアによると、ジョー・マドン監督は現在の大谷について、「心配ない」とコメントしたそうだが、今はその言葉を信じるしかない。

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文・SPREAD編集部