パリ・サンジェルマン メッシ、ムバッペら“新銀河系軍団”がジャパンツアーで残した軌跡

ジャパンツアー3連勝でその強さを見せつけたPSG(C)Getty Images

フランスリーグ王者のパリ・サンジェルマンPSG)は今夏27年ぶりとなる来日を果たした。「全員、超人。」とキャッチコピーが打たれた今回のジャパンツアーには、バロンドール(世界年間最優秀選手)に史上最多の7度輝いたリオネル・メッシや、現代のサッカー界でNo.1のスピードスターであるキリアン・ムバッペ、そして日本でも人気が高いブラジル代表のスター、ネイマールなどが来日。文字通り“世界最強軍団”と呼ぶにふさわしい選手たちが日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。

◆【実際の映像】ムバッペ、ネイマールら先発のパリ・サンジェルマン、メッシが川崎相手に決めた右足での先制弾

■川崎、浦和ら3チーム相手に圧巻の3連勝

17日に来日したPSGは、20日に国立競技場で川崎フロンターレと2-1、23日に埼玉スタジアム2002で浦和レッズと3-0、25日にはパナソニックスタジアム吹田にてガンバ大阪と6-2。圧巻の3連勝を飾り、その強さを日本のファンに刻み込んだ。

とくに川崎との一戦は6万4922人の入場者数を記録し、リニューアルされた国立競技場での最多を更新。世界屈指とも呼べるタレントを一目見ようと多くの観客が駆け付けた。新シーズンをにらんでのプレシーズンかつ、時差や気候も異なる日本での戦いは簡単ではなかっただろうが、“新銀河系軍団”は結果でその期待に応えた。

PSG加入2年目を迎えたメッシは、川崎戦で先制点を含む全得点に絡む圧巻のパフォーマンスを披露。エースのムバッペは浦和戦でゴールを含むその世界基準のスピードを見せつけた。そしてネイマールも最終戦のG大阪戦で2得点を奪うなど、スター軍団のなかでも前線の”MMNトリオ”はひと際輝き、千両役者ぶりを見せつけた。

また、今季から新たに指揮を執るクリストフ・ガルティエ監督のもと、3バックの新布陣にトライした。スペイン代表最多出場を誇るセルヒオ・ラモスや、チームの主将であり最終ラインの要であるマルキーニョスなど守備にもタレントを擁するPSGにとって、シーズンを前に新たな試みをできたことも小さくない収穫だっただろう。

■イベントの模様はSNSで世界発信

小学生と記念撮影するPSGの選手たち 撮影:SPREAD編集部

また今回のジャパンツアーでは、子供たちを招いてのサッカークリニックやレセプションパーティー、観客への練習公開など、各種イベントも行われた。さらに、メダリストを招いての柔道体験ではスター選手たちが日本文化に親しむ様子が伝えられ、選手やクラブのSNSを通して、その模様は日本を含む世界へと発信されていた。

近年では「JORDAN BRAND」とコラボし日本にも店舗を構えるなど、ファッション事業にも力を入れるPSGは、スポーツ面でも日本向けのアカデミーの設立を予定している。多角的にPSGをグローバルに認知させる取り組みをする中で、メッシやムバッペといった世界トップクラスの選手たちが日本の地で貴重な時間を過ごし、その様子が日本のファンに届けられたことは、クラブが進める方向性を考えてもポジティブなものだったと言える。

今回、コロナ禍で観客動員の問題などが心配される中で、国立競技場に史上最多の観客を呼び込み、各地で行われた練習やイベントに人が殺到するなど日本中を熱狂に巻き込んだ。この“PSGフィーバー”は現代の日本におけるスポーツ、エンターテイメントが持つ可能性においても、一つのヒントとなり得る事象かもしれない。

「全員、超人。」と銘打たれて繰り広げられたPSGの27年ぶりの日本凱旋。“新銀河系軍団”の面々が、東京、大阪の地でその世界基準の技を見せつけただけでなく、イベントやSNSでも話題をさらった。日本においての認知度や存在価値を高め、PSGの名をピッチ内外へ浸透させた今回のジャパンツアーは、記録にも記憶にも残る出来事として日本のファンに刻まれたに違いない。

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文・井本佳孝(SPREAD編集部)


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