【ラ・リーガ】久保建英は本領発揮となるのか、確固たる地位の構築に必要なのは“数字”

かつてバルセロナの一員としてプレーした久保建英 2013年8月30日 (C)Getty Images

FCバルセロナの下部組織とレアル・マドリード、ラ・リーガの2大クラブにも所属した久保建英が、ついに本領を発揮しつつある。舞台は、同じくラ・リーガのレアル・ソシエダ

開幕節、カディス戦で2トップの一角としてスタメン出場すると、アレクサンデル・イサクのやや後方に位置取り、積極的なドリブルを見せる。すると24分、味方が高い位置でボールを奪い返した瞬間にスペースを見つけ、ボールを呼び込む。浮き球のパスをトラップし右足を振り抜くと、シーズン初ゴールにして決勝点を記録。ラ・リーガが選定する、マン・オブ・ザ・マッチにも選出された。

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■結果の出なかった過去のクラブとの違い

これまでの3シーズン、久保はレアル・マドリードからの期限付き移籍でプレーしてきた。所属先はマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、そして再びマジョルカ。次々とクラブを変えて来たが、1年目にマジョルカで残した4ゴール4アシストという数字を超えることはできていない。

最優先は1部残留、そのために守備重視の戦術を採用したチームが多く、そのために久保はボールを持っても大幅な数的不利を打開しなければならなかった。

一方、完全移籍で加入したレアル・ソシエダは細かくボールをつなぎ分厚い攻撃を目指すクラブ。大雑把にいえばFCバルセロナらと同タイプのチームだ。ビッグクラブのような資金力があるわけではなく、育成に力を入れ下部組織出身者を中心にチームを作り上げてきた。

昨季トップチームでプレーした下部組織出身者の数はラ・リーガの20チーム中トップ。その中には元スペイン代表のアシエル・イジャラメンディ、スペイン代表のミケル・オヤルサバルなどの名選手が含まれる。そこにダビド・シルバやアレクサンデル・イサク(ニューカッスルへ移籍合意)といった即戦力を加え、ラ・リーガで確かな立ち位置を築きつつある。相手の攻撃に耐えカウンターから活路を見出す機会の多かったこれまでのクラブと比べ、攻撃にエネルギーを割けるため、久保の技術の高さを発揮しやすい。

■「得点とアシストで計20ゴール」と久保

得点やアシスト増加にはゴール前での落ち着きが不可欠。

開幕節でさっそく決勝点を挙げ最高のスタートを切った久保だが、立場が安泰というわけではない。

負傷離脱中のミケル・オヤルサバル、カルロス・フェルナンデスが復帰するまでにインパクトを残さねば、出場機会を減らすことになりかねない。第2節のFCバルセロナ戦ではスタメン出場したものの、27分に放った決定的なシュートは枠を捉えられず。チームも後半立て続けに失点し、1-4で敗戦した。

地元紙『エル・ディアリオ・バスコ』は久保に5点満点の3点とまずまずの評価を付けたが、確固たる地位を得るには得点やアシストといった数字にこだわらねばならない。自身も開幕前、『エル・ディアリオ・バスコ』に「得点とアシストで計20ゴール」と数字へのこだわりを語っている。得点やアシストを増やせる環境はあるだけに、チャンスで落ち着いて結果を見せ、数字を残したい。

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文●椎葉洋平


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