日本のスポーツ界を変える Jリーグ、Bリーグが新スポーツくじ開始「ファンが応援するチームに収益」

キムタクも日本のスポーツを全力応援!? 撮影: SPREAD編集部

独立日本法人日本スポーツ振興センター(JSC)は26日、JリーグBリーグの試合から好きな1試合を選び、試合結果を予想する新しいスポーツくじ「WINNER」の発売を開始した。従来のtotoともっとも異なるのは、その予想形態ももちろんだが、なんと言ってもその収益の一部が、ファンが好きなクラブへの助成金として活用される点は大きい。くじの購入がそのままチームの応援につながるのだ。

◆「キムタク、スポーツベッティング始めるってよ」 JSCが新スポーツくじを発売、木村拓哉さんがアンバサダーに

■未来のスポーツ界に必要なことは…

この発表会には、JSCの芦立訓理事長、新スポーツくじ「WINNER」のアンバサダーに木村拓哉さん、Jリーグの野々村芳和、Bリーグの島田慎二両チェアマン、東京五輪金メダリスト卓球の水谷隼さん、パラアスリートの村岡桃佳さんが登壇し、それぞれ新くじへの期待を語った。

野々村チェアマンは「これまでもJリーグはいろんな楽しみ方を提供してきた。これをきっかけに新たな見方ができ、いかに仲間を増やしていくことができるか期待している」とし、島田チェアマンは「Bリーグははじめて(くじに)参画しますので、いままでBリーグと接点のなかった方々とつながるチャンスを頂いたのが大きいと思います。また、コロナ(蔓延の影響)で各クラブの経営が非常に苦しい中で、収入の一部が還元されるのは大きい。期待しております」とそれぞれ期待感をにじませた。

木村さんはアンバサダー就任について「自分自身、スポーツのジャンル問わず、全般的に大ファンなんで、なんらかのかたちでスポーツに携わることができるんだったらと直感的に引き受けました」とそのポジティブな経緯を説明。また、新くじ新CMに出演するワンシーンにおいて「見ないほうが決まるんだよな」というフレーズについて解説。木村さんのジンクスは「大きな試合の時はソファで観るより、なぜかうつ伏せで画面を見ているほうが決まるというジンクスがあります」と吐露。今後、キムタク・ファンのスポーツ観戦スタイルに影響を与えそうだ。

「WINNER」はその収益が還元されるゆえ、「未来のスポーツ界に必要なことは…」という質問を投げかけられると村岡さんは「スポーツを楽しめるために環境整備が必要」と回答。パラアスリートとして雪山まで足を運ぶ手段に苦労するほか、山の上にトイレがない、宿泊施設がバリアフリーではないなどの障害について語り、スポーツに向けての環境整備の必要性を説いた。

また、水谷さんは「様々なスポーツを知り、多くのスポーツに触れあう機会を作ること」と発言。卓球にふれるまでソフトボール、サッカー、ミニバスなどの体験した上で、好きな卓球にのめり込んでいった自身の体験を照らし合わせ「よりスポーツを普及させることがスポーツの未来に必要です。そのためには好きなスポーツに出会うこと、楽しいスポーツに出会うのが必要。若いうちにスポーツに触れることで、世界を体験してほしい」と説いた。

これには木村も「世界を経験する、そのチャンスに恵まれるのはごくわずか、様々なスポーツに触れるのは大賛成」と金メダリストを称賛した。

左から野々村、水谷、芦立、木村、島田、村岡(敬称略) 撮影:SPREAD編集部

■スポーツが社会に与える力とは……

さらに「スポーツが社会に与える力とは……」という問いに対しては、両チェアマンが回答。島田チェアマンは「スポーツ観戦の本質的な価値は何か。『心たぎる!』だとBリーグで策定しました。バスケはどんどん得点が入りアップテンポで展開が速い。観ているファンも一瞬のうちに沸点に到達する。つまり『たぎる』、これがBリーグの価値、スポーツの価値だと思っています。一気にテンションを上げることでクラブが盛り上がったり、そんなバスケが好きになったり…これを全国に広め、バスケで日本を元気にしたい」と一気にまくし立てた。

一方、野々村チェアマンは「つながる実感」と明言。「サッカーはチームメート同士がしっかりつながる、それがないと勝てない。サポーターとクラブのつながりもそう、地域に根ざしているので、地域とクラブもどうつながるか…が一番大切。リアルに人とつながれない昨今、実際にクラブと関わると楽しい、クラブを応援すると勝てるようになった、それをサッカーとして、スポーツとして感じてほしい」とつながりを強調。その上で助成金については「審判の環境改善にも使って行きたい」と宣言。「審判とサポーターのつながり」を前向きに進めて行く意思を示しつつ、「サッカー関係者とくじ関係者にも一体感ができる楽しい日本になれば……」と締めくくった。

この新しいスポーツくじ、日本のスポーツ界をどこまで変えて行くのか。日本におけるスポーツの社会的地位向上に、ぜひ貢献してほしいものだ。

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文●SPREAD編集部


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