【欧州サッカー】三笘薫は芸術ボレー、伊東純也はレッド誘発 日本の誇る両翼が現地で躍動

 

【欧州サッカー】三笘薫は芸術ボレー、伊東純也はレッド誘発 日本の誇る両翼が現地で躍動
左から、決勝弾を奪ったブライトンの三笘薫(C)ロイター、勝ち点奪取したスタッド・ランスの伊東純也(C)Getty Images

ブライトンの日本代表MF三笘薫が29日のFA杯4回戦で前回王者リバプールから決勝弾を奪った。2-1で勝利した試合から一夜明け、自身のインスタグラムを更新し、「Next Round!!」と5回戦進出を喜んだ。

また、フランス1部「リーグ・アン」では日本代表MF伊東純也が所属するスタッド・ランスパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦。伊東は相手MFのレッドカードを誘発するなど躍動し、スター軍団からの勝ち点奪取(1-1)に貢献した。三笘と伊東、日本代表を支える両翼が欧州で輝きを放っている。

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■英語でインタ「最高の瞬間」

1-1で迎えた後半アディショナルタイム。三笘は左からのクロスを右足アウトで絶妙なトラップ。ボールをうまく浮かせると、地面に落とすことなく、そのまま右足でシュート……と思いきや、これはキックフェイント。飛び込んできた相手DFをかわすと、最後は右足アウトでゴールネットに突き刺した。

この芸術的な一撃で名門リバプールを葬った三笘。試合後のインタビューには英語で応じ、「最高の瞬間でした。このゴールでチームが勝ち上がれたのでうれしいです。ファーストタッチがうまくいきました。シュートモーションで相手をかわせたし、自分でも信じられないゴールでした」と振り返った。

また、一夜明けた30日には自身のインスタグラムを更新し、英文で「次のラウンド! ! 素晴らしい雰囲気。応援ありがとうございます」とつづり、チームメートと一緒に喜ぶ写真などともに投稿した。

現地メディアも称賛の声をあげており、英紙『THE TIMES』は「カオル・ミトマの魔法の瞬間がユルゲン・クロップ監督の苦悩を深めた」との見出しを掲げ、リバプール指揮官に引導を渡したゴールを評価した。また、同じく高級紙『The Guardian』も「ミトマによる魔法のような決勝弾でリバプールをノックアウト」と伝えるなど、三笘のシュートシーンを魔法に例える記述が目立った。また『sky sport』は出場選手中で最高点となる「9(10点満点)」を与え、「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出した。

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■役者が揃ったPSGを翻弄

日本代表で左サイドに入る三笘が輝けば、右サイドの伊東も続いた。フランス1部「リーグ・アン」第20節で、伊東が所属するスタッド・ランスはスター軍団PSGと対戦。相手は今年初めてキリアン・ムバッペ、リオネル・メッシ、ネイマールが揃ってスタメンに名を連ねた。

試合は後半5分、ネイマールのゴールでPSGが先制。しかし、その8分後、右サイドを突破した伊東に対して、途中出場のマルコ・ベラッティが足裏タックル。同選手はこの激しいファウルにより一発退場となった。

数的優位を引き出した伊東は後半38分にベンチに下がったが、試合を通じて何度もチャンスに絡んだ。スター軍団を持ち前のスピードで苦しめた伊東に対しては、英「ユーロスポーツ」が採点で「8」を与え、メッシの「6」、ネイマールの「7」、ムバッペの「7」を上回った。

日本の誇る左右サイドプレーヤーがスピードやドリブル突破を武器にビッグクラブを手玉に取っており、市場の評価も急上昇。彼ら自身が欧州ビッグクラブへ移籍する可能性も高まっている。

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文●SPREAD編集部