ニューヨーク・メッツの千賀滉大が7日(日本時間8日)、本拠地でのシカゴ・カブス戦に先発登板。6回を7安打2失点、2四球6奪三振でまとめ、5試合ぶりとなる8勝目(6敗)を挙げた。千賀は試合後、報道陣に問われ、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)と比べてメディアでの露出量が少ないことについて言及した。
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■雨の影響であわや転倒の場面も
6回を7安打2失点に抑えて8勝目(6敗)を挙げた千賀。チームは11-2で大勝し、連敗を6で止めた。
試合は強い雨が降り続き一時中断。ぬかるんだマウンドに足をとられた千賀が、あわや転倒という危険な場面も発生した。これを見たバック・ショーウォルター監督は「私はニューヨーク・メッツ、そして選手の安全のために最善を尽くす。そのためにここにいる」と話し、7回から2番手ブルックス・レイリーへの交代を決断した。
試合後、米放送局「SNY」などの取材に応じた千賀は、子供たちが観戦に訪れていたことを明かし、「変なところを見せないようにしたいなと思っていましたが、マウンドに上がったら打者のことで頭がいっぱいになりました」と振り返った。
■「メディアの数がここの3倍」
さらに、記者から「ショーウォルター監督が、日本での試合中継は大谷翔平選手ばかりで、千賀投手の子供がメッツ戦を見られないと話していたが…」と向けられると、「大谷選手だったらメディアの数もここにいる3倍ぐらいいると思う。それぐらいのスターなので、仕方ないと思います」と話し、笑いを誘った。
メッツは1日(同2日)のトレード期限ぎりぎりで、マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーという2大エースを放出。売り手に回り、将来を見据えてのチーム編成に着手することになった。千賀には今後、移籍した2人の代わりにエースとしての働きが求められるが、「自分のできることをやる」と自然体を強調。今後の登板は中4日が中心となりそうで、白星量産に期待がかかる。
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文●SPREAD編集部