ボルチモア・オリオールズの藤浪晋太郎は20日(日本時間21日)、敵地でのオークランド・アスレチックス戦の9回に3番手として登板。1回を16球、1安打無失点1奪三振の投球で締め、チームは12-1で勝利した。
◆「春先とは別物」藤浪晋太郎、リリーフ転向と最高の“出会い”で生まれ変わったフォーシーム
■古巣相手に3連戦スイープで貯金「30」
前日の同戦では打線同点弾を浴びた藤浪。しかしこの日は最速100.9マイル(約162キロ)の投球で最終回を3人で締める好投をした。
藤浪は12―1の大量リードで迎えた9回にマウンドに上がると、2番ザック・ゲロフにカウント2-2から内野安打を献上。続く3番ジョナー・ブライドには外角低めのボール球を見られてフルカウントに追い込まれるも、内野に打ち取り併殺に成功。最後は4番ブレント・ルーカーを空振り三振に斬り追加点を許さなかった。
全16球の投球内容は、フォーシーム7球、カットボール6球、スウィーパー2球、スプリット1球だった。この試合でも最速球トップ5を藤浪が独占するかたちでゲームセット。
これで藤浪は今季の成績を48登板5勝8敗1セーブ、防御率7.96とした。
勝利後は捕手のアドリー・ラッチマンが駆け寄り、藤浪とハグ。その後グローブで口元を隠しながら何かを伝えると、藤浪は笑顔で頷いた。チーム内の雰囲気のよさが感じられるオリオールズは、藤浪の古巣・アスレチックス戦を全勝で終えて3連勝。貯金を「30」とした。
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文●SPREAD編集部